自殺直前のサインを日常的な生徒観察で見つけ予防する

 カウンセリング

書類の整理をしていたら、自殺予防についての資料が出てきました。

気になったので調べてみました。以前に「ゲートキーパー」について調べたこともありましたね。

まずは警察庁や厚生労働省、文部科学省のHPを見ていきました。

   

令和4年 小中高生の自殺者数

警察庁のデータで、小中高生の自殺者数というのが出ていました。

令和4年の自殺者数はつぎのようになっています。

 令和3年 令和4年増減数
小学生   11人   17人   6人増
中学生  148人  143人   5人減
高校生  314人  354人  40人増
合 計  473人  514人  41人増
厚生労働省HP掲載資料より

令和4年の自殺者の総数は21,881人ですので、およそ4%に当たります。

ちなみに令和4年の交通事故による死者数は2,610人ですので、自殺者は交通事故死者数の8倍にもなります。

  

自殺のサインをいつ出しているか

女子小中学生(n=75)のうち、11%は自殺で亡くなる「1ヶ月以内に自傷行為」をしており、15%は「1年以内に自傷行為」をしています。

男子小中学生(n=85)のうち、80%は「自傷行為なし」で自殺をしています。

女子の場合は、リストカットなどの自傷行為を見つけてあげることが大切です。男子の場合は、そういったサインを見つけるのもさらに難しいと読み取れます。

資料:警察庁自殺統計原票データ(令和4年の暫定値:令和5年2月3日現在)より「いのち支える自殺対策推進センター」作成

  

自殺直前のサインにはどのようなものがあるか

手元にあった資料には、「自殺直前のサイン」にはどのようなものがあるかが載っていました。

自殺直前のサイン

自殺直前のサイン

  • 関心のあった事柄に対して興味を失う。
  • 注意が集中できなくなる。
  • いつもなら楽々できるような課題が達成できない。
  • 成績が急に落ちる。
  • 不安やイライラが増し、落ち着きがなくなる。
  • 投げやりな態度が目立つ。
  • 身だしなみを気にしなくなる。
  • 健康管理や自己管理が疎かになる。
  • 不眠、食欲不振、体重減少などの様々な身体の不調を訴える。
  • 自分より年下の子どもや動物を虐待する。
  • 学校に通わなくなる。
  • 友人との交際をやめ、引きこもりがちになる。
  • 乱れた性行動に及ぶ。
  • 過度に危険な行為に及ぶ、実際に大怪我をする。
  • 自殺にとらわれ、自殺についての文章を書いたり、自殺についての絵を描いたりする。

いかがですか。難しいですよね。1つや2つなら、誰にでも当てはまる、何とでも言えてしまうようなレベルのリストです。

これに該当するから自殺を考えているだろう、なんて安易なことは言えるわけがありません。

このリストは、それぐらい子供たちにとって自殺というスイッチは身近なところにあるのだということを示しています。

  

自殺の危険因子

  1.  自殺未遂
  2.  心の病
  3.  独自の性格傾向
  4.  安心感の持てない家庭環境
  5.  孤立感
  6.  安全や健康を守れない傾向
  7.  喪失体験

これらの因子をもっていることに気付けるか。周りからのさまざまな情報が大切です。日常的な生徒観察がとても大切です。

ちょっとの変化に気づき、それを先生方みんなで共有し検討する。わたしたち教師にとって、それ以上に有効な手段はないと思います。

先生も問題(情報・気づき)をひとりで抱え込まないで、みんなで、チームで、組織で、対応することを忘れないでください。