3学年になったとき、進路指導主事の先生から「生徒向けに通信を出してほしい」と頼まれました。
「進路通信」といえば高校のオープンスクールや奨学金、受験日程の連絡がメインのように思います。
今回言われたのはそういった事務的な連絡ではなく、進路に関するメッセージのようなものでした。
連載を続けていくうちに好評を得て、他学年にも配るようになったので、こちらでも公開することにします。
何年も前に書いたものですので、参考程度に内容を確かめて、自校化しながら使っていただければと思います。
進路指導主事の先生から「進路通信を出してほしい」と頼まれた。
進路指導主事は「進路だより」を保護者向けに出すから、生徒向けに「進路通信」を書いてほしいと頼まれました。
「学級通信」でもなく「学年だより」でもなく、「進路通信」。うーん、考えたこともなかった…。
進路関係の高校のオープンスクール・体験入学や奨学金、受験日程の連絡のような事務的なものではありません。
どんなものをイメージして言っているのかもう少しくわしく聞いてみると、生徒自身に読んでほしい進路にまつわる内容にしてほしいということです。
そういった話は、学活や帰りの会などでクラスで話すことはあっても、学年全員に通信という形で出したことはありませんでした。新たなチャレンジです。

今年はいよいよ3年生。みんなのために頑張るぞ。

そうだね。そういえば「進路関係の通信を出してほしい。」って言われていたよね?

はい。進路指導の先生は、「進路だより」で高校体験入学や奨学金の話を、保護者に向けて発行するから、わたしには生徒向けに「進路通信」を書いてほしいって言われたんです。

そうか。それで、どうするつもり?
「進路通信」は受験生へのエールになるもの
「進路通信」とは何か、自分なりに考えてみました。
このころは自己啓発本ブームということもあり、いくつか読んでいてためになるなと思った本もありました。採用試験の勉強で、自分自身が受験生として思うところもありました。
あまり偉そうなことは言わずに、等身大の自分に書けることを書いていこうと思いました。

はい、3年生みんなにエールを送るつもりで、勉強や学校生活のこと、試験や面接のこと、進路選択や将来について書いてみようと思っています。

いいね。先生がこれまで勉強してきたこと、経験してきたことを、生徒に伝えられるように、ぼくも先生にエールを送るよ。

はい、困ったときはまた相談に乗ってくださいね!
通信の出し方は次のように決めました。
タイトルは「君にエールを!」です(ベタですかね)。1年間続けて50号までいきました。
3年生の生徒や担任の先生方に好評を得ました。さらに現職教育の先生に、3学年以外のすべての先生に配付したほうがいいと言われて、職員室の机上に配るようにしました。
そしたら、いつのまに、1・2年生の教室にも掲示されるようになったのです。
自分がやってきた勉強・読書を生かすことができて、とても嬉しかったです。
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