【NLP】カンニングではなくアイ・アクセシング・キューかも?

NLPの活用
この記事は約6分で読めます。
かに先生
かに先生

テスト監督おつかれさまです。
あれ?あみ先生、浮かない顔してどうしました?

あみ先生
あみ先生

ええ・・・さきほどのテスト中、カンニングかな?って思うことがありまして。。。

かに先生
かに先生

それは大変だ。その生徒はどんな様子だったんですか?

あみ先生
あみ先生

うーん・・・こう問題用紙に向かっているようではあったんですが、こう・・・だんだん顔が横を向き始めて・・・。

かに先生
かに先生

そうですか、下を向いたまま、右の方に顔が向いたんですね。
もしかしてそれは・・・。

 

定期テストのあと、テスト監督に行っていただいた先生から、

「○○の視線が怪しかった。ずっと横のほうを見ていました。」

という報告を受けました。

当然カンニングが疑われるわけですが、流石にいきなり指導したりはしません。

いきなりカンニング行為を決めつけて指導をするのではなく、まずは本人から話を聞くようにします。

そして、NLPの「アイ・アクセシング・キュー」について教えます。これで、カンニング疑惑に対する指導が終わりです。

 

アイ・アクセシング・キューがカンニングを見抜くテクニックではありませんが、生徒との対話で役に立つスキルの一つです。

ここでは、カンニング疑惑への指導と、アイ・アクセシング・キューとの関係について説明します。

カンニング疑惑への指導

さて、生徒と話し合うことになったら、できれば斜めのポジションに座ります。

対面だと圧迫感があり、質問が詰問と受けとられがちです。

かに先生
かに先生

目の前に座ると、お互い緊張するから、先生はこっちね。

などと言いながら、イスや机のレイアウトを見直すようにします。

ここから面談開始です。

 

念のため「テストどうだった?」という風に切り出して、生徒の反応を見ます。

やってしまった生徒であれば、明らかに反応が違います。からだに反応が出ますので、先生の最初の質問のタイミングは生徒の様子をよく観察する必要があります。

身体反応が出ていれば指導の言葉が少し変わってくるでしょうが、ここはまだ疑惑の段階です。

 

ここで、やっていない生徒であれば、素直に話し出すはずです。

「勉強してきたところはできたんですけど、やってないところはダメでした。えへへ。」なんていう風に答えるでしょう。

そして大抵は、(どうして自分だけそんなこと聞かれるんだろう?)という顔をしながら答えます。

そこで「いや実はね、テスト監督に行かれた先生から、こういう話が出ているんだよ。」と切り出して、事情を説明します。

「どう?心当たりはあるかな?カンニングをしたと言っているのではなくて、そう疑われることをしてないかな?」と聞いてみます。

かに先生
かに先生

テスト中に顔が横向いたり、首をひねったりしなかった?
ちょっと思い出してみて?

この言い方には十分に気をつけましょう。あくまでも疑いがかかっているだけであって、決めつけているわけではないことが分かる言い方が必要です。

生徒の性格やこれまでの教師との関係性が重要です。信頼関係(ラポール)が築かれていることを前提にしています。

 

「ああ,もしかしたら・・・でも、見てませんよ。」と答えました。

自分の動き(視線)は、カンニングと思われる可能性があることを認めたわけです。

それから改めて、「疑わしきは罰せずだから、カンニングをしたとは言えないけど、やはりそういう誤解を受けないように気を付けないといけない。」という指導を行います。

もちろん、本当にやったとなれば厳しい指導と処分が待っていることも、確認の意味で伝えます。

 

NLPの「アイ・アクセシング・キュー」とはなにか?

さらにもう一つ、私が話すことがあります。

NLPの「アイ・アクセシング・キュー」という考え方です。

人は、過去のことや記憶を思い出したり、内的対話を行うとき、左の方を見るという傾向があります。

もう少し詳しく言うと、

視線を左側に動かすときは、過去の記憶を思い出していて、

視線を右側に動かすときは、未来の想像を作り出している。

と考えられています。

さらに、視覚優位、聴覚優位、体感覚優位(+言語感覚優位)という優位感覚を当てはめるとこうなります。

視線を左上に動かす。 = 記憶された映像を思い出している。

視線を右上に動かす。 = 想像された映像を作り出している。

視線を左横に動かす。 = 記憶された音や声を思い出している。

視線を右横に動かす。 = 想像された音や声を作り出している。

視線を左下に動かす。 = 内的対話や、実体験を思い出している。

視線を右下に動かす。 = 想像できる触覚や体感を作り出している。

と考えることができます。

簡単に行ってしまえば、左を見ながら話すことは、過去のことを思い出して話しています。

そして、右を見ながら話しているときは作り話をしている、つまりウソをついているということです。

 

また、ここでの右・左は本人にとっての向きです。観察者(先生)からは左右が逆になりますから気を付けないといけません。

もちろん全員に、毎回、ぴったり、当てはまるわけではありません。

このアイ・アクセイング・キューを知っている人は、この習性を逆手に取ることが可能ですし、視線を動かさずに物を考えることは可能です。

そういう傾向があるというだけです。

カンニングについても、だから「やっただろ?」などと決めつけてはいけません。

解答を思い出そうとして顔や目が動くことはある

というわけで、このことを踏まえて次のように伝えます。

かに先生
かに先生

勉強したことを思い出そうとすると、つい左の方を見てしまうから、カンニングを疑われないように気を付けようね。

次の言い方は、実演しながらだと分かりやすいです。

かに先生
かに先生

答案用紙をじっと見ながら、思い出そうとすると視線が左になって、顔が右を向いてしまうから、誤解されないように気を付けようね。

というアドバイスです。

 

今回は、その生徒は思い当たる節があるようでした。「ああ~。」と納得していました。

もちろん、(うまく誤魔化せた。シメシメ。)などと腹の中で思っている可能性もあるでしょう。

それでも、テストの解答用紙とにらめっこして考えているうちに、

視線を左にして思い出そうとして顔が右に向いてしまうこと

視線を右にして答を編み出そうとして顔が左を向いてしまうこと

そういった視線の働きがあることを知ったうえで、指導に入るようにしましょう。

 

テストの受け方の事前指導のなかで説明しておく

カンニング行為に対するペナルティは各学校ごとに決められていると思います。

これまで勤務した学校だと

  • 当該教科のテストを0点にする
  • 全教科のテストを0点にする
  • 今後は最前列中央の席でテストを受けさせる

など、カンニングに対しては相当厳しいペナルティがありました。

 

カンニング行為は本人のためになりませんし、学級にもかなり嫌な空気を持ち込みます。決してないようにしましょう。

そのためには、カンニング疑惑を起こさせないことです。

学級担任がテストの前にテストの受け方について指導すると思います。その際に、このアイ・アクセイング・キューについても触れておくことで、カンニング疑惑を減らすことが可能だと思います。

学級でアイ・アクセイング・キューを逆手に取りそうな生徒がいるという場合は、話さないという手もあります。そこは、担任の観察力かもしれません。

こういった指導の上で、念のため、テスト監督の先生に生徒をよく見ていただくようお願いしておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました