【教育実習生へ】12日目の所見と解説

教育実習

こんばんは、katooです。

かつて教育実習生を引き受けて、学級担任の仕事などを話したことがありました。

毎日放課後になると、教育実習生が「実習日誌」をもってくるので、わたしも手書きでコメントを返していました。

そのときの下書きがパソコンに残っていたので、公開したいと思います。

これから教育実習に向かう大学生、教育実習生の指導に行う先生の参考になれば幸いです。

 

12日目、教育実習生へのコメント

理科室のどこに立つと、目の前の生徒と全体がバランスよく見られるか、私も注意して動いています。また目は前でも、耳は全体に向けておくことも大切です。

現在の進路学習はキャリア教育の一環として進められ、キャリア発達に応じて必要な進路情報を与え、職業観、勤労観を育み、生き方や在り方にまで踏み込んでいくことが大切だと考えます。

先生自身の生き方が一つのモデルとなる教材ですから、ご自分の生き方からよく考えてみてください。

 

コメントの解説・意図

むかし読んだ教育技術の本には、黒板の前に立つときは「四分六の構え」というのを知りました。

若いころは、それを身につけようと必死だったことを覚えています。

四分六の構えのまま、どうやったら黒板にきれいに字が書けるのか、難しかったなぁ。

 

理科室で授業するときは、多くの場合は実験・観察があるはずです。

理科室で、すべての班の動きが見える場所はどこなのか、安全管理の面からも見つけておかなくてはいけません。

机間指導で歩き回るときにも、どこをどう歩けばいいのか、検討が必要です。子供の安全を守れる、実験の邪魔にならない、一人ひとりに声を掛けやすい、そういうルートを探すようにします。

  


ひと昔前には、つまり我々世代は「進路指導」と言われていましたが、いまの子供たちには「キャリア教育」と言っています。

「キャリア」とは生き方とか経験という意味ですから、「進路」と「キャリア」は同一のものと捉えない方がいいと思います。

保護者はどうしても高校選択や受験指導のイメージが強いです。教師として、その先の将来設計・生き方を見通して、生徒や保護者に説明できるようにしたいものです。

 

教師として「職業観」「勤労観」を磨いていかなくてはいけません。仕事とはなにか。働くとはなにか。職業の意味はなにか。なぜ勤労が求められるのか。お金とはなにか。やりがいとはなにか。人生とはなにか。生きるとはなにか。そんなことを真剣にノートに書きながら、考えを深めていきます。

その努力そのものも、教師としての「キャリア発達」をすすめていくことになります。「キャリア発達」とは、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程です。

ご自身がどのような生き方をしたいか模索していくこと自体が、自分の生き方になっていくのだと思います。

 

キャリア発達というと、4領域8能力がありますね。人間関係形成能力(自他の理解能力、コミュニケーション能力)、情報活用能力(情報収集・探索能力、職業理解能力)、将来設計能力(役割把握・認識能力、計画実行能力)、意思決定能力(選択能力、課題解決能力)です。

さらに進んで「基礎的・汎用的能力」になっています。「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」です。

キャリア発達と基礎的・汎用的能力

今となっては「レジリエンス」や「リテラシー」などもキーワードとして入ってくるでしょう。新学習指導要領をしっかり読まなくてはいけません。

これらの言葉を先生が理解していくこと、そして身につけていこうとする努力自体が、教材として子供たちの目に映ることでしょう。

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