こんばんは、katooです。
かつて教育実習生を引き受けて、学級担任の仕事などを話したことがありました。
毎日放課後になると、教育実習生が「実習日誌」をもってくるので、私も手書きでコメントを返していました。
そのときの下書きがパソコンに残っていたので、公開したいと思います。
これから教育実習に向かう大学生、教育実習生の指導に行う先生の参考になれば幸いです。
5日目、教育実習生へのコメント
毎日、生徒全員に声を掛ける余裕のないのが実情です。
生活記録ノートの交換にはさまざまな教育的意味があり、
生徒との貴重なコミュニケーションになったり、
生徒の自己管理能力を高めたりできます。
そして毎日の変遷の中で、生徒の悩みやトラブル発見にもつながります。
先生は多忙ですが、生徒の一生の宝となるかもしれません。
がんばりましょう。
コメントの解説・意図
生活記録ノートというのが一般名称か分かりませんが、さまざまな生活ノートが出されていますね。各社、いろいろな工夫があって、手帳選びのようで楽しいです。
生活ノートをきちんと書く生徒は、忘れ物も少ないですし、精神的にも落ち着いている、生活も安定していると言えます。
書いてくれるだけでもありがたいので、書かないからといって叱ったりはしません。
私の助言やコメント、私との交流を必要としていないんだな、と感じて少し寂しかったりします。
しかし、何も書かなくても普段から提出させておくことで、生徒が何かあったときに、担任に書いて知らせることができます。
普段から出していないと、突然提出したときに、周りの生徒に「どうしたんだろう?」などと余計な詮索をされることが心配されます。
ですから、根気強く提出するよう促しています。
昔、1年間だけ受け持ったクラスの生徒が、成人式で会った時にこんなことを言いました。
「わたし、先生の書いてくれた生活ノートだけは捨てずに取ってある。
3年間できちんとコメントを書いてくれたのは先生だけだった。」
こう言われてしまったら、こちらももう手を抜けません。
私自身も中学時代の生活ノートは捨てずに持っていますが、確かに担任はいろいろなことを書いていてくれました。
ちなみに、上記の生徒はその後、保育士になりました。今では連絡先も知りませんが、元気に頑張っていることを願っています。