令和6年度の卒業文集の原稿を掲載します。
わたしは学校行事の中で文化祭がいちばん好きです。でもステージに出るのではなく、大道具を作ったり、演出したりといったスタッフ側が好きです。スポットライトや映像、音楽を担当するのが好きです。
教員になって3学年担当だったり、生徒会担当だったりすると、どんどん文化祭に関わることができていいですね。
生徒会キャップになると、総合演出や生徒会企画を生徒と一緒に考えたり、台本やビデオを手伝いながら口出しできたりして、最高に楽しいです。最高に大変ですけど。
だんだんと若い先生にバトンを渡す世代なので、自分はさらに後衛に回ることになりますが、後衛には後衛なりの応援の仕方があるのだなと感じた年でした。でも若い先生には負けたくないです(笑)
令和6年度 卒業文集メッセージ「ONE SPARKs」
ONE SPARKs(ワン・スパーク)
私は大谷翔平とTWICEが好きだ。50ー50が誇らしく、新曲カムバックに嬉しくなる。
誕生日が一緒だから? 推しだから? たまたま波長が合ったから? 自分は運痴で音痴なのに、不思議なものだ。
すべての物質は素粒子や原子から構成されている。
原子は絶対零度になっても零点振動があり、分子も熱振動し、化学結合は固有の振動数を持つ。その振動数と同じエネルギーが与えられると、共振・共鳴し、エネルギーが伝播する。
私たちが目で見て、耳で聞いて、肌で感じるものはすべてエネルギーの変換であり、同じ原理である。
エネルギー(光や電磁波)は粒子の性質と波の性質をもっていることを、量子力学が解き明かした。
ラプラスの決定論を打ち破ると、今度は不確定性原理という壁が現れたが、量子の世界の扉を開けたことで、光を電気に変え、情報を操り、世界とつながる技術が生まれた。
原理と戦ってきた科学者の努力の成果を、私たちは指先から甘受している。
受精卵は細胞分裂を繰り返し、3週間もすると心臓ができて拍動を始め、血液を流し始める。
心筋はだれに言われたわけでもなく拍動を始め、死ぬまで動き続ける。さらに生物は減数分裂まで編み出して、古代から現代、未来まで生命を繋げているのである。
個人の努力も生命の奇跡も、絶えることなく続けてきた命の歴史だ。
宇宙はビッグバンからインフレーションし、数十万年で晴れ上がり、やがて大規模構造を形成しつつ数億年単位の規則的な運動を続けている。
この瞬間も動いているはずなのに、その巨大さ故に永遠に変わらないように思えてくる。
どうしてギリシア人は星を見上げて神話まで作れたのだろうか。対話は永遠で、想像力は無限だ。
君たちの様々な姿を見てきた。一緒にバレーボールしたのも、キーボードを叩くところも、文化祭のビッグアートも好きだし、ダンスをする君たちも好きだ。
リズムとビートのなかに永遠の火花を輝かせる姿が好きだ。
「いま、ここ」に集中する姿が好きだ。
ダンスはスタートもゴールもない永遠でありながら「いま、ここ」の瞬間を表現している。
その振動は、感動となって周囲に伝播し、時代や世代を超えて、国境も言語も越えて、人類全体で共有され、共感を沸き起こす。
自然も同じ、変化しながら永遠である。
木々は風に揺れ、魚は海流に乗り、鳥は羽ばたき、波は繰り返し、星は瞬いている。
おそらく、宇宙全体がダンスしている。
だから大丈夫。つまずいても、太陽に向かって飛び続けよう。
転んでしまっても、日はまた昇る。痛いときは、いっぱい息を吸い込んで、ゆっくりと吐き出そう。
くすぶっている心がまた燃え出すのを感じよう。心を灯せ。それがまた永遠の瞬間になる。
卒業おめでとう。これからもずっと、応援している。
自分はダンスもできないし、歌も歌えないです。でもスポットライトを動かしたり、プロジェクター映したりはできます。
これからも、生徒たちが文化祭という舞台を通して、その表や裏で自分のチカラを発揮できるように応援しています。

人生は文化祭だー!もりあがっていこー!

かに先生、なんかスゴイ思い切ったこと言ってますよ。


