【先生から】卒業文集原稿「モノクロームの虹」を書きました【令和2年度】

 学級担任として

いちおう「趣味はカメラです。」と答えるくらいに、カメラと写真が好きです。

そしてカメラ好き、写真好きのよくある話ですが「でも、写真を撮りに行く時間がないのですよね。」という言い訳を付け加えています。

大勢いるカメラマンのなかでも、内田ユキオさんの写真の雰囲気が好きです。

かに先生
かに先生

また、カメラ片手に旅をしたいなー。

えび先生
えび先生

定年なんて待ってたら、いつまでも行けませんよ。

  

卒業文集メッセージ「モノクロームの虹」

「モノクロームの虹」                 

雨が降ると憂鬱な気分になり、雨上がりには心も晴れる。

人の気持ちは天候に大いに左右される。

そしてちょっと空を見上げて虹を見つけると、得意げに誰かに教えてあげたくなったり、他に誰か気付いたかなと期待したり、一人で独占したい気持ちになったりもする。

虹を見るとうれしくなる。

人のしあわせは意外と身近にある。

  

虹が七色だと言ったのは誰だったのか?調べてみたら、あのアイザック・ニュートンだった。

彼がどうして七色と言ったのか、それは「音階のドからシまで七音だから」だったそうだ。

ニュートンは宇宙誕生以来ずっとあったのに誰も気づかなかった「重力」を発見した人だ。

そんな彼が、虹と音楽を結びつけて見ている。きっとしあわせな人だったのだろう。

  

上手な写真は「引き算」だと言われる。

見せたい被写体を明確にし、それ以外を排除していく。

最終的には色さえなくなくして、モノクロになる。

モノクロで撮った「どこまでも青い空」は、誰の目にも無限の青に見えるし、「終わりのない虹」は無限のグラデーションを描いている。

私たちの世界もまた、私たちの心もまた、無限の広がりをもっている。

美しい色と音楽を探してダンスを続けてほしい。

  

さいごに、私の恩師の言葉を贈ります。

「人と人のあいだを美しく見よう。人と自分のあいだを美しく見よう。つかれてはならない。」

  

  

久しぶりに本棚から引っ張り出して読み返しました。

かに先生
かに先生

やっぱいいよなー。こういう写真撮って、こういう文章書けるようになりたい。

せめて、新しいカメラが欲しいな~。。。