わたしたちは五感を通して外界を感じ取っています。
五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のことです。五官といった場合には、五つの感覚器官、すなわち目、耳、鼻、舌、皮膚を指すようになります。
日頃の生活では当たり前の感覚ですが、それを研究している人たちにとっては、まだまだ面白い発見があるようです。
今回は視覚についてです。授業で話のネタになれば幸いです。
視覚に関するエピソードトーク
視覚情報は83%
ヒトの場合は、視覚からの情報が83%(8割以上)と言われています。情報判断のほとんどを見たものを優先して信じる傾向にあります。
2つの眼は左右水平に少し離れたところにあります。2つの眼で観察すると、左右の網膜に少しだけずれた像が映し出されます。
このズレによって、周囲を立体的に見ることができるようになります。脳は、この左右の像のズレを位置や距離の情報とひもづけて、奥行きを計算しています。
目を怪我して眼帯をすると距離感を失うといいますが、それでも物が前後に重なっているとか、遠いものは小さいとか、経験的な知識をもとに近い遠いということを補完しています。だから日常生活ではそこまでの不都合は生じないのです。
ただし、急にボールが飛んでくるとか、完全に初めての場所に訪れると、事故が起こりやすくなります。
錯視やトリックアートは面白い
錯視やトリックアートは、何度見ても不思議だし、面白いものです。
授業のなかで見せることもあれば、掲示物を作成して貼っておくだけでも子供たちは喜びます。
錯視はもう一般的なものになっているので特に問題ないですが、トリックアートは著作権が関わる場合もあるので注意してください。
ミュラー・リヤー錯視はもう見ただけでバレてしまうくらい有名です。
エビングハウス錯視を使ってダイエットするなんていうのも、話のネタとしては子供たちのツッコミが多く面白いです。
バームクーヘンをつかって、ジャストロー錯視を紹介するのも楽しいですね。もちろん、そのあと美味しくいただきます。