【管理職】教頭として中体連から帰ってきた生徒に何を話すか?

 管理職として

この時期は各地で中体連大会が行われています。

支部大会へ出る部活動や、その上位大会へ進む部活動もあるでしょう。

部活動の地域展開によって、部活動の地域展開によって、学校の役割も変ってきています。

それでも生徒が大会から帰ってきたら、出迎えてあいさつをするのが教頭の役目ですね。

校長先生は各会場を回ったり、各競技の責任者、会場責任者になっていたりするので、致し方ありません。

 

教頭として何を伝えるか?

さて、担任でもなく、顧問でもなく、教頭として何を話したらいいでしょうか?

学級担任や部活動顧問をしていたときは、生徒の身近な存在としてさまざまな話ができました。

しかし、教頭は日頃の練習のすべてを見ているわけでもないですし、学級や家庭で部活動とどのように向き合っているかも把握していません。

さみしいところ、物足りないところではあります。

でも全ての部活動にそれぞれメッセージを伝えることは、担任や校長先生にはできません。教頭先生にしかできない話ができます。

 

それでは、何を伝えたらいいのでしょうか。 

試合に負けて帰ってきた生徒たちが、玄関前に並んでいます。

目標を達成して誇らしい顔をしている生徒たちが待っています。

団体戦で負けてしまったけど、個人戦で勝ち残った複雑な心境の生徒もいます。

先生だったら、どんなことを話しますか?

教頭として、1つ大きな話をする。

お家の人に、感謝の気持を伝えてください。

これまでお世話になった感謝、応援してくれたことへの感謝、時間を割いてくれたことへの感謝。

今日はその気持ちを伝える絶好の機会です。今日を逃すと、タイミングを失うからね。

親に「ありがとう。」が言えるようになったら、ひとつ大人になった証拠です。

ぜひ今日、もう一度、その勝負をしてきてください。

 

周りへの感謝の気持ちを大切にしましょう。友達、先生、後輩への感謝の気持です。

さらには、これまで部を守ってきてくれた先輩方に対して。いつも応援してくれている地域の方々に対して。この学校そのものに対して。感謝の気持を持ちましょう。

そして、これまで一緒にがんばってきた自分自身に対しても。辛いときも、やめたくなっときも、うれしいときも、いっつも最後まで向き合ってくれたのは、これまでの自分です。

あなたの努力はあなたしか知らないのだから努力してきた自分を褒めてあげよう。

自分に感謝しよう。自分を大事にしよう。そんなことができるのは、がんばってきた自分だけですからね。

 

悔しさ、うれしさ。今のその気持ち。どれも今しか味わえません。存分に味わってください。

高校野球の監督が言っていましたね。青春は密だからって。

いま、心に沸き起こってくる一つ一つを大切にしてほしいと思います。