【管理職】2つの学校事故防止、リスクマネジメントとクライシスマネジメント

防災教育
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かに先生
かに先生

管理職になると、学校事故防止についても深い理解・実践が求められます。

研修で2つの危機管理について学んできました。

あみ先生
あみ先生

リスクマネジメントは、管理職だけの話じゃなくなってますね。

クライシスマネジメントは聞き慣れませんが、なんでしょうか?

管理職になって最初の研修に取り上げられるものとして、「リスクマネジメント」があります。

そして、そのつぎの段階として「クライシスマネジメント」があります。

今回はこの2つについて、紹介します。

 

平成21年4月に学校保健安全法により、各学校において「学校安全計画」の策定と「危機等発生時対処要領(危機管理マニュアル)」の作成が義務付けられました。

マニュアルは一度完成しておしまいではなく、PDCAの考えを取り入れて、常に見直し、少しずつ改善していくことが大切です。

以下に文部科学省から関連するリンクを貼っておきます。リンク先にPDFファイルが掲載されているので、目を通しておくことをオススメします。

 

「リスクマネジメント」とは、事前の危機管理。

将来的に発生する可能性があるリスクを予測し、平常時から準備と対応を進め、危機の回避や損害の最小限化を目指すこと。

今年も大規模自然災害が起きています。災害のない年はないのではないかというくらい、どこかで何かが起きてしまっています。

ほかの地域で起きたことが、自分の地域で起きたときに、学校としてどうするか。これをシミュレーションして、備えておくのが「事前の危機管理」ということです。

 

施設の安全点検を日々行いましょう。月に1度は点検箇所を全員で確認しましょう。

避難訓練(時間・場所・災害の内容)もさまざまなパターンで行っていきましょう。学校によって必要な訓練は違いますね。

先生方への研修や、子ども達への防災教育も大切です。体験的・実践的な学びになればなお素晴らしいです。

理想は児童・生徒だけでなく、保護者や地域住民、関係機関と連携した地域防災訓練を実施することでしょう。

 

「クライシスマネジメント」とは、事後の危機管理。

事故等が発生し、組織が危機的状況に直面した際に、被害を最小限に抑え、そうした状況からいち早く抜け出すための方策です。

危機的状況に際して、子供のために一番考えなくてはいけないのは、無事に保護者へ引渡すことです。

学校は保護者から子供達を預かっているわけですから、引渡しまでのプロセスを、教員・保護者・できれば子供の3者で共有しておくことが大切になります。 

今はスマホを持っている保護者のほうが大多数でしょうから、これを活用します。電話だけでなく、メールやアプリ(無料のメール配信サービス)を利用して、連絡手段を複数持つようにします。

 

では、そのメール配信を保護者は受信できているでしょうか?ときどきテストして確かめておく必要があります。いざ有事のときに、使えないのでは困ります。

少数のメールを利用できない保護者への連絡手段は確認できていますか?

ふだん保護者がいるのは自宅なのか、職場なのか、どこに電話をすべきか順番を決めておくのも大切です。

さらに、電話でもメールでも連絡がつかない場合はどうしましょう?学校に待機させるのか、預け先が決まっているのか。

これらを名簿にまとめておいて、非常時に持ち出せるようにしておきましょう。

 

PDCAサイクルを回して、改善し続けることが大事。

マニュアルをどれだけ作っても、それが使えるものかどうか、実践(訓練)を踏まえて、PDCAサイクルを回す。そうやって改善し続けます。

下の2つは、同じ事象を見たときの「感受性の差」です。

平時は両者をバランス良くしておいて構わないのですが、災害・事故発生直前には右側の感じ方も必要になります。

しかし、いつ危機的状況になるか分からない以上、右側に少し傾いたアンテナを立てておくことが大切だと言えます。

【こういう感じ方は問題アリ】
たぶん、大丈夫だろう。
よくあることだ。なんとかなる。
今は忙しいから後にしよう。
自分には関係ない。

【こういう感じ方が必要になる】
ちょっと変だな!
本当に大丈夫だろうか!
いつもと違うのではないか!
管理職に報告したほうがよいのでは!

 

学校教育はつねにリスクと隣合わせ。

危機的状況を乗り越えたあとは、再発防止策を立てることも大切です。平時に戻ったときこそ、ピンチはチャンスだと言えます。

管理職であれば、調査・検証・報告、再発防止策について、保護者会等で説明するスキルも身につけておかなくてはいけません。

学級担任やスクールカウンセラーによる心のケアも、必要になる子供がいるかも知れません。

 

どんなことでも心配してしまってやらなくしていたら、何も成果は生まれません。
リスクはあるものだと考えて、事前にどんな対処ができるか、備えておきましょう。
事後にはどんなことが起こりうるうるのか、みんなで話し合って共有しておきましょう。

このときの「みんなで」に、子供達も混ぜるようにしていくと、災害対応で最も大切な力「自主性」が育まれます。

自分の学校で起きた(起きる)危機だからこそ、子供達は我が事として真剣に考えるようになると思います。

管理職、あるいは一教員、それぞれの立場で見えるもの・見え方が違っているはずです。遠慮せずに、みんなで情報共有して、安心・安全な学校づくりに取り組んでいきましょう。

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