防災教育と一口に言っても、そのカバーする範囲が広すぎてどこから手を付けたらいいか迷います。
まずは、先生自身が関心を持ったところからはじめて、少しずついくでいいと思います。
インターネット上の情報を集めるという実践は、手っ取り早い避難行動の第一歩です。ネット上にはどんな情報があるのか20分で調べてみたり、身近なところに防災に関するどんな情報があるか探したりして、みんなで共有するだけでもよい学びになります。

みなさん、身近なところにある防災情報について調べられましたか。

NHKニュース防災っていうアプリをテレビで知ってダウンロードしてみました。


ドラッグストアに防災グッズを見に行ったら、こんなポスターを見つけました。
これもNHKみたいです。

ドラッグストアに「まもる!災害時の健康」というポスターが貼られていました。
NHKで出しているもののようです。
高血圧、糖尿病、エコノミークラス症候群といった、災害時に問題として取り上げられることの多い病気(持病)についての対策がまとめられています。
災害時に健康をまもるために
災害時に健康を守るために、水、食事、運動、薬の4項目があります。
枠の下に、わたしの体験談をもとにしたことを書き加えておきます。
水について
1日1リットル以上飲む
500mLペットボトル2本が目安。
トイレは我慢しない
不便でも我慢はダメ。我慢すると水分補給も控えがちになり危険。
災害時に水は貴重のように思えます。しかし、それを我慢して健康を害しては意味がありません。むしろ災害時には救援物資として水が最初に入ってくるので、思った以上に心配がなくなりました。
災害の種類や規模、道路等のインフラの状況もあるでしょうが、食事も含めて1日1リットルの水を確保したいです。
食事について
非常食でも減塩を!
汁やおにぎりの具など、塩分の多いところは極力残しましょう。
非常食は塩分が多めに作られているように思います。食欲がわくのはいいところです。塩分補給も大切です。それでもやはり、取りすぎはよくありません。
避難所にはいると、手作りのおにぎりやみそ汁が提供されることがあります。ありがたいことです。しかし塩分は計算されていません。にぎった人、つくった人の感覚です。
そういう意味でも、塩分が多いと感じたら、残すことも仕方ないことだと思います。ありがたいのですが。
運動について
1日20分歩く
血流を促しつつ疲労で夜眠れるように。
足指グーパー
じっとしていると足に血栓ができて、最悪の場合死に至ることも。
2~3時間おきに10回程度グーパーさせましょう。
エコノミークラス症候群は熊本地震でいっきに知られるようになりました。
災害時には精神的ショックで動きたくなくなります。また、体力を惜しんで動かなくなります。避難所で手厚い支援が入ってくると、ますます動かなくなります。
避難所のそれぞれの場所を掃除するとか、食事の準備、片づけをするなど、意識的に動かないといけません。
薬について
1週間分キープ
持病の薬を切らすと危険。主治医と相談して常に手元に残るように。
お薬手帳をスマホで撮影し、いつも携帯
薬の名前が分かれば医療スタッフがすぐ対応できます。
この薬については本当に難しいです。命に直結する場合があるからです。災害がある・なしを問わずに、常にストックがあるといいですね。
災害が長期化してしまうと、医療の支援も遅れがちです。外傷ではなく、個人にあわせた内服薬であればなおさらです。
お薬の名前、代替できるジェネリック医薬品の名前、必要な容量などをスマホでもお薬手帳でも記録しておくと、医療スタッフ、支援スタッフに伝えるのがスムーズになります。
まとめ さまざまな病気の症状に備えるために
ここまで運動や塩分調節などを適切に行うことで、エコノミークラス症候群や高血圧に関わる情報となっています。
さらには、糖尿病、認知症、ストレスといった災害弱者となる高齢者についての情報も掲載されています。
いつ自分がそうなるか、どこでそういう人と関わることになるか、誰にでも可能性はあります。学生たちも一通りのことを知っておいたほうがいいように思います。
