初任研担当として、初任者の先生方の報告書にコメントを書いています。
指導の先生とのやり取りや、教室での実践を通して、皆さんが日々たくさんの学びを積み重ねている様子に、励まされる思いです。
このブログでは、報告書には書ききれないような視点から、わたし自身の経験も交えてメッセージをお届けしています。
少し立ち止まって考えたいとき、ふとヒントが欲しくなったときに、気軽に読んでいただけたらうれしいです。
「性に関する指導」へのコメント
性に関する問題はデリケートですが、先生がしっかりと自分の価値観と考え方を持ちつつ、他者の意見を認める許容量が大切になります。
性の多様化は子供にもあります。私も性同一性障害に苦しむ生徒には2人ほど受け持ったことがあります。
性の低年齢化と言われる中で、いかに子供たちを救っていけるか、我々の研鑽も求められます。
コメントに込めた思い
性教育を学級担任が行うのは難しいと感じます。できれば養護教諭や保健体育科、外部講師にお願いしたいと思ってしまいます。若い先生ならなおさらでしょう。
子供たちは、スマホなどのネット端末の普及により、性的なコンテンツに刺激を受けたり、視覚・聴覚が満たされるようになりました。その結果、それで満足するのではなく、よりリアルな欲望と向き合わなくてはいけなくなりました。
個人の発達段階や周囲の状況など飛び越えて、他人の性、自分の性と否応なく向き合わなくてはいけないのです。そのため、先生もそこに向き合わなくてはいけません。
少なくとも「性の問題」や「性の多様性」、「性の商品化」、「性の低年齢化」などについて、頭だけでなく、現実のこととして、目の前の子どもたちのことを踏まえて、考えておく必要はあります。
いざそうなったときに慌てないで済むように。あるいは、いざという事態になってしまわないようにするために。
研修を受ける機会があれば、ぜひ受けるようにしましょう。また、Eテレなどでもたびたび放送される話題ですので、観ておくだけでも新しい知見は得られます。
そうして先生の許容量(キャパシティ)を大きくしたり、守備範囲を広くしたりすることで、社会や学校、あるいは家庭からこぼれ落ちる生徒を受け止めることができるかもしれません。
性の問題は、生徒としては家族にも言えない場合が多く、発見しにくいものです。
不登校や家庭内暴力、DVなどの問題に覆い隠されたり、リストカットやオーバードーズなどの命に関わる問題や先に見えてくることもあります。
ですから、さまざまな問題に取り組む一環として、その性の問題を抱えていないかを検討するようにしましょう。


