受験とはなんぞや。進路通信「君にエールを!」No.21~30

 進路指導担当として

進路通信「君にエールを!」を公開しました。ここでは、No.1~10の本文を紹介します。

ダウンロードはリンク先からまとめてできますので、使えそうなときはダウンロードお願いします。

えび先生
えび先生

そのまま使うよりも、自校化したほうがいいですよ。

進路通信「君にエールを!」No.21 9月上旬

たかがコピー、されどコピー

コピー機って知ってますか?技術で習った、プリントと同じ物を印刷してくれる装置です。(プリンターとは違うんだよね。)

どんな職業についても、今の日本では「コピーを取る」のは基本中の基本として、最初に頼まれる仕事です。

毎日、上司からコピーを取るように言われて、嫌になることもあるはず。「なんでこんな仕事ばっかり・・・」と思ってしまうのです。

でも実は「コピー」には奥深いものがあります。考えれば考えるほど「人のためにどうすれば良いか」工夫ができます。受けとる人が見やすいように、真っ直ぐになっているか?写真や図が見やすい濃度はどれか?ホッチキスはどこで留めるか?パンチで穴は開けるか?予備は何枚必要か?

つまり、考えれば、どんなことにも意味があり、学ぶ価値、やる価値があるということです。今の勉強にも間違いなくあるんですよ。

  

進路通信「君にエールを!」No.22 9月中旬

君はネクラか?ネアカか?

受験の意味を考えようと言いましたが、いかがですか?どうせやるなら、「受験=イヤなもの」とならずに、受験に意味を見出してほしいと思います。

そこで次は、自分のことを考えてみてください。

ネクラというのは性格が暗いという意味ではなく、「自分がやることに見返りを求める」という意味です。ネアカは「見返りを求めず、それ自体を楽しめる」人という意味です。

部活そのものが楽しいのか、試合で勝つから楽しいのかの違いです。

仕事をすればお給料が頂けます。好きなことをやってお金が貰えるなんて、「仕事って最高だな~」と思うのですが、いつも好きとは言えないときがあるので、給料のためと我慢することもあります。

良い悪いではなく、勉強に対して、自分が今どちら寄りなのかを知っていれば、辛いときどうすれば乗り越えられるか分かるはずです。

  

進路通信「君にエールを!」No.23 9月中旬

ニンジン大好き!?

何のために勉強するのか分からないと辛いものですが、悩んでばかりもいられません。

そんな時には上手に自分に「ニンジン」をぶら下げて勉強に取り組みましょう。

3時間勉強したら1時間テレビを観る、今日の宿題が終わったらお風呂に入る、次の実力テストが終わったらマンガを買う、などなど「小さなニンジン」をたくさん見つけてリストアップしておきます。生活ノートにでも書いておいて、自分にご褒美をあげてください。

勉強そのものが楽しめるようになるまでは、そうやって乗り切りましょう。気分が乗らないときにも有効です。

最も簡単な方法は、問題集が1ページ終わったら丸付けをします。そこに快感があることに気付けば、もう1ページやってみようとなるはずです。勉強の面白さには段階がありますが、だんだんと気付いていけるといいですね。

  

進路通信「君にエールを!」No.24 9月下旬

目指せ、勉強Lv5!

「勉強の面白さに段階がある」なんて信じられないと思うので紹介しておきます。あなたは今どのレベルですか?

勉強Lv 
点数が取れて楽しいというゲーム感覚。
点数が取れて褒められたり、志望校に合格したりという達成感。
結果を得て、自分自身が成長したと感じる満足感、喜び。
結果ではなく、勉強しているプロセスを楽しむ満足感、至福感。時間を忘れて没頭する、ランナーズハイの状態。
自分の枠や殻、壁を突き抜けた、想像を超えた高揚感、至福感。次のステージや自分の進むべき道に近づいたという感覚。

なかなか勉強Lv.4やLv.5にはなれませんが、それこそが勉強ネアカなのでしょう。いったいどんな感じなのでしょうね。

  

進路通信「君にエールを!」No.25 9月下旬

ある巨人軍選手の本に載っていたエピソードです。

ただひたすらに・・・
 春のキャンプでのことです。合宿中のある若い選手は昼間の練習に加えて、夜は自主トレに励んでいました。最終日の夜、「今日ぐらいはいいだろう」とその選手は街へ遊びに出掛けました。
 門限ギリギリに帰ってきた彼は、門前で立ち止まってしまいました。 誰かが玄関の外灯の下で、黙々と素振りをしていたのです。地面に落ちた汗が外灯で光っています。近づくとそれは松井選手でした。左手首骨折から復活したメジャーの松井秀樹です。
 彼はただひたすらにバットを振っていました。辛い合宿中にも関わらず、誰かに言われたわけでもなく、手を抜くことなくひたすらに。

彼は天才ではなく、ただひたすらに努力をしているのです。誰かに言ったり、言われたりせずに、人が「今日ぐらい・・・」という時も努力しているのです。あなたは今ひたすらに努力していますか?

進路通信「君にエールを!」No.26 9月終わり

入試にはコレしかでない!①

入試にはあなたが「知っている問題」と「知らない問題」、これしか出ない。当たり前?いや、大事なことだ。

あなたは入試に向けて何冊の問題集を解いただろうか?しかし日本中の問題集を解いたとしても、入試には見たことがない問題が出る。

見たことがある問題は解ける。いや、絶対に解けるようにしておかなくては点数が稼げない。これが先生達が同じ問題集を何回も繰り返し解くことを勧める理由である。

重要なのは、自分が知らない問題が出たときにどうするか、ここが人と差が出るところだ。対策は実は上と同じことをするだけだ。

同じ問題を解いていると、そこにある解法がしだいに身につく。理解ではなく、道具として使えるようになる。

ハサミの使い方を理解し、練習して使えるようになれば、形や大きさが変わった枝切りバサミも何とか使えるのと同じだ。だから同じ問題集を大事にしよう。

  

進路通信「君にエールを!」No.27 9月の終わり

入試にはコレしかでない!②

入試には教科書からしか問題が出ない。中学生全員が必ず持っているのは国が無償で与えてくれる教科書しかない。

だから、みんなを平等に受験させるには、教科書から問題を作るしかないのだ。

あなたは教科書を何回読んだだろうか?授業中やテスト前だけだとしたらもったいない。入試問題の答えが載っているのに。

教科書は何回でも読もう。教科書の端のほうに小さい字で書かれている注釈も含めてだ。

問題作成者はみんなに満点を取らせないために、そういう目立たない所を問題にしてくる。

もちろん本文も出る。公立高校全てで同じ問題を使うので、できるだけ「誰でもそこそこ点数が取れる」ようにしなければならないからだ。

読むときは、自分の耳に聞こえる程度の小声で早口で音読したり、歩きながら読んだりすると、脳が活性化して記憶に残りやすくなり効果的だ。ぜひやってみてほしい。

  

進路通信「君にエールを!」No.28 9月の終わり

入試にはこれしかでない!③

入試では答えがはっきりしているものしか出ない。あいまいな答えが出てしまう問題では採点の時に困ってしまうからだ。

入試は一つの教科を多くの先生で採点する。その時「この解答は正解で、これは間違いだ」と検討していては時間がかかる。それよりも模範解答以外は「×」にした方が簡単ということになる。

反対に、これが書いてあれば部分点を付けるというのも決まっている。だから、どんな問題でも答えを書かないというのはもったいない。

また、何百枚もの解答を採点していれば、汚い字や薄い字など読みにくいものは「×」にしてしまうかもしれない。普段から、速くキレイに書くように意識して練習しよう。

とにかく、分からなくても解答欄を埋めることが大切だ。それだけでも、「この人はやる気があるんだな。キレイな字を書くちゃんとした人なんだな」という印象を与えることができる。

  

進路通信「君にエールを!」No.29 10月はじめ

面接官は見ている!①

入試には面接があります。面接を課さない高校もありますが、将来のことを考えればできれば今身に付けておいた方が良いでしょう。

面接とは、簡単に言えば、高校の先生があなたと話をして、あなたが「どんな人か」を見るものです。

さていったい面接官はどこを見ているのでしょうか?

ずばり、頭の先から足の先まで見ています。入室した瞬間から退室する後姿まで見ているそうです。

それだけで、髪の毛を染めたことがあるか、眉毛はいじっているか、普段化粧をしているか、腰パン、スカート巻上げ、踏みズック、普段ボタンをいくつ開けているかまで、いろいろと見抜けるのだそうです。

これは先生が、高校で先生をしている友人から聞いた話です。高校に勤めてから、入試面接のポイントとして教えられたそうです。こんなこと、信じられますか?

  

進路通信「君にエールを!」No.30 10月はじめ

面接官は見ている!②

理由を彼に聞いたところ、渋々いくつか根拠を教えてくれました。

例えば、踏みズックなら必ずクツに踏んだ跡が残ります。髪の毛や眉毛、化粧も一回いじってしまうと、どうしても不自然に見えるので、それも簡単に見抜けるそうです。

普段スカートを巻き上げていると、本来のお尻の位置よりも下のほうがテカってきます。腰パンは逆に上がテカってきます。

だからと言って、新しいものを準備してくれば、どうして新しくしたのか?と思うそうです。

また、それがクセになっていると、必ず無意識のうちにスカートをつまみ上げたり、ズボンを下に引っ張ったりしているのだそうです。無意識だから本人は気付いていないのでしょう。

最後に彼はこう言いました。「俺達は入試のプロだぞ。何千人の受験生を見てきたと思ってるんだ。ごまかせるわけないだろ。」「でも、まずいと気付いて中学校で直してきたかどうかの方が重要だな。」と。

  

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