【面接指導】高校受験の面接で「中学校の思い出」を聞かれたらどうするか?

進路指導担当として
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3年生の学級担任として面接指導をすることがあります。どこの高校でも聞かれる定番の質問については、答えられるように指導しておく必要があります。そのためにはその質問の意図を理解しておくと、生徒も納得してくれます。今回の質問は、

面接官「中学校での一番の思い出は何ですか?」

ド定番の質問だと思います。これを答えられない受験生は面接練習が足りません。

「はい。文化祭です。・・・・・・(沈黙)」

これではダメです。確かに質問には答えていますが、この回答は残念です。

「修学旅行です。」「文化祭です。」「部活動です。」では受験生の良さや個性がまったく現れていません。
修学旅行や文化祭、部活動は多くの中学生にとって一番の思い出でしょう。
これが一番だという受験生は他にも大勢います。そのため差別化が図られないのです。

では、どうするか。面接の受け答えには基本となる型があります。

面接の基本型『 結論 + エピソード + 学んだこと 』

面接の基本は「 結論 + エピソード + 学んだこと 」で答えること。

これが基本の型です。

面接練習をはじめるに当たって、最初に定番の質問に対して何と答えるのかノートに書かせると思います。

その際に、これを黒板に書いて生徒に話すだけでも、生徒もだいぶ書きやすくなります。

「結論」は単語ではなく短い文章にする

まずは「結論」を言います。小論文などでも同じです。ダラダラと話すよりも、スパッと言い切ってしまったほうが、聞いているほう(面接官)は分かりやすいです。

しかし単語ではいけません。

「はい、文化祭です。」

ではなく、

「はい、文化祭でクラスのみんなと劇を作り上げたことです。」

くらいまで言ってしまいます。短文ですね。

もし「文化祭です。」で切ってしまうと、面接官が「そうですか、では次の質問に行きますね。」と話を変えられてしまうかもしれません。

「文化祭でクラスのみんなと劇をやったときに大道具係の3人と毎日遅くまで残って・・・」と長すぎてしまうと、クドくなって嫌になります。文章がつながっていて聞いていても分かりづらいです。もしかしたら面接官は違う話がしたいのかもしれません。

単語でもなく、くどい長文でもない、分かりやすい短い文章にします。

「エピソード」は自分だけの武器である

つぎに「エピソード」です。これが一番大切です。

ダジャレのようですが「エピソード」は「エピ・ソード」。(スペルはepisodeですが)
あなただけが持っている剣なのです。他の誰でもない自分だけがもっている話です。
文化祭で何をしたのか?

ダンスをした。総合の発表をした。全体の司会をした。劇の大道具を作った。YOSAKOIを踊った。
何でもいいのです。でも、それはあなたが間違いなく経験したことです。
そのなかには、ごく少数の友人との経験、もしくはあなたしか経験していないこともあるでしょう。

どんどん肉付けして具体的で情感あふれる話をしましょう。
長すぎて複文になるのは、分かりづらいのでダメです。
面接官の様子を見ながら、いつでも話を区切れるように短い文をつなげていきます。

「学んだこと」は成長する意思の表れ

最後に「学んだこと」です。そのエピソードから学んだこと、考えたこと、感じたことを話します。

「中学校の思い出」という、誰にでもある思い出話をどうして面接官は聞いてくるのでしょうか。

面接官の質問の意図を考えることは大事です。それに合わせてアピールできるようになるからです。

ここは、自分は体験を通して成長できる人間なのだ、ということをアピールするところです。

中学生はみんな同じようなことを経験しています。修学旅行、文化祭、部活動・・・だいたいどこの中学校でも似たような行事を行っています。

しかしその同じ修学旅行でも、そこから学ぶことは一人ひとり違うのです。

「トラブルがあって計画通り行けなかったけど、楽しかった。」で終わってしまう人もいれば、 「計画づくりの大切さを学んだ。」 という人もいます。 「仲間との絆を感じた。」人もいれば、「トラブルにあって周りの優しさに気付いた。」という人もいます。

みんな同じ行事を行い、みんな似たような経験をします。しかし、そこから何をフィードバックするのかは、それぞれみんな違うのです。

面接官はそこを聞いています。高校にもたくさんの行事があります。ただ楽しかったで終わることなく、行事を通して成長していく学生を選びたいと思っているのです。

回答例

「はい、一番の思い出は、総合の発表を任されて、原稿作りから取り組んだことです。最初は恥ずかしかったのですが、パワーポイント作りを担当した友人と何度も練習を繰り返しました。当日は大勢の前で身振り手振りを交えて、思い切って発表ができました。クラスのみんなにも喜んでもらえて、一番の思い出になりました。」

「はい、一番の思い出は、野球部で3年間、全国大会を目標に頑張ったことです。一年生のときに先輩たちが県大会に出場し、自分もああいう大舞台に立ちたいと思いました。学校だけでなく、家でも練習に取り組んでレギュラーになれました。結果は県大会ベスト8でしたが、仲間とともに最高の舞台に立つことができたと思います。」

「はい,文化祭でクラスの劇を行い、大道具係として頑張ったことです。みんなから意見を聞きながら,力を合わせて完成させました。毎日,放課後遅くまでかかりましたが,文化祭で劇が成功したときには,舞台そでで大道具係のみんなで握手をしました。わたしは文化祭を通して,仲間と協力する大切さや物を作る楽しさを学びました。」

「はい、一番の思い出は、毎日のように友達と昼休みにおしゃべりをして過ごしたことです。いつも冗談を言って笑い合ったり、体育祭を一緒に頑張ったり、勉強を教え合ったりしました。その友達とは互いに支え合い、高め会う関係を作ることができました。友情の大切さと素晴らしさを、その友だちが教えてくれたと思っています。」

最後の例のように、行事に限ることもないと思います。日々の日常のなかに成長したり、学んだりする機会はあるものです。
タイミングによってはここまで長く話せなくても、あなただけのエピソードを磨いておきましょう。
頭で考えておくだけではなく、紙に書いて推敲する努力を惜しまないことが大切です。

「中学校での一番の思い出は何ですか?」まとめ

面接のコツ

面接の基本は「 結論 + エピソード + 学んだこと 」で答えること。

面接官はあなただけのエピソードを求めている。みんなと同じでは差がつかない。

そこからどんなことを学んだのか、自分が成長できる人間であることをアピールする。

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