【初任研】47「学級崩壊への対応」へのコメント

 初任者研修

初任研担当として、初任者の先生方の報告書にコメントを書いています。

指導の先生とのやり取りや、教室での実践を通して、皆さんが日々たくさんの学びを積み重ねている様子に、励まされる思いです。

この記事では、報告書には書ききれないような視点から、わたし自身の経験も交えてメッセージをお届けしています。

少し立ち止まって考えたいとき、ふとヒントが欲しくなったときに、気軽に読んでいただけたらうれしいです。

 

「学級崩壊への対応」へのコメント

学級の主役は生徒にあります。彼らが自分たちで自分たちの集団を伸ばしていくために、教師のサポートがあります。

子供たちに理想とする自分、理想とする学級を問うていきます。

その理想でいいのか、もっとないか、どうしたらいいか、どう考えたらいいか。先生にできるのは発問と質問です。

子供の理想を信じ、子供の力を信じ、子供の本音を聞いて、子供の本音を引き出す。学校全体でそういう空気に育てて行けるといいですね。チーム学校ですから、担任一人で抱え込んではいけませんよ。

   

コメントに込めた思い

学級の主役は「生徒」

学級づくりの中心にいるのは、やはり子どもたちです。

教師が主役なのではなく、生徒が「自分たちで学級をよりよくしていこう」と考え、行動し始めたときに、学級集団は大きく成長します。

私たち教師の役割は、子どもたちの主体性が自然と育つように、そっと支えていくことにあります。

 

理想を言葉にさせるところから始まる

そのためにまず大切なのが、子どもたちに「理想を問う」ことです。理想の自分、理想の学級像を語ってもらうことは、子どもたちが未来に向けて動き始める第一歩です。

はじめは漠然としていても構いません。自分が抱いている願いや思いを言葉にすることで、学級の方向性が少しずつ形を帯びていきます。

 

教師の役割は“問い”で深めること

子どもたちの理想が出てきたら、教師がするべきことは、答えを与えることではありません。

「本当にその理想でいい?」
「もっとよくするなら、どんな姿がある?」
「それを実現するためには、何が必要だろう?」

と問いを投げかけ、考えを深めていくことです。

問いによって子どもの思考は揺さぶられ、理想はより具体的な目標へと変わっていきます。

 

子どもの思いを信じて引き出す

理想を語る子どもの力を信じることも欠かせません。教師が「難しそう…」と感じる思いは、無意識に子どもにも伝わってしまいます。

「この子たちはできる」と信じて関わることで、子どもたちは自分の可能性を信じ、前向きに動いていきます。

そのためには、子どもの本音を聴き、さらに本音を引き出す関わりが重要です。思いを受け止めてもらえる経験は、安心と自信につながり、学級の雰囲気を大きく変えます。

 

一人で抱えず、チーム学校で育てる

学級づくりは担任一人が背負うものではありません。学校には多様な教師がいて、それぞれの視点や得意分野があります。困ったときに共有し、相談し、支え合うことで、学級はより安定します。

学年や学校全体で子どもたちを育てる。それが「チーム学校」の大きな力です。

教室での小さな悩みや違和感を一人で抱え込まず、気軽に相談できる環境をつくることが、結果的に子どもたちの安心にもつながります。勇気を出して話してほしいと思います。

(もちろん、周りの先生方はそれに気づくアンテナが必須です。)

 

子どもの力で成長する学級へ

生徒が主役となって動き出し、教師は問いで支え、信頼で包む。こうした関わりが積み重なることで、学級は子どもたち自身の力で伸びていく集団になります。

「自分たちでつくった」という実感が、日常の行動や雰囲気を大きく育ててくれます。

理想を問い、本音を聴き、子どもの成長を信じる。そんな姿勢を学校全体で共有しながら、子どもたちが安心して挑戦できる学級をともに作っていけるとよいですね。