分かりません…。
よく言われるのは「5分前行動」だと思いますが、場合によっては「10分前行動」ですよね。
それが先日、学校で行われた健康診断のとき、こんなことがありました。
健康診断のときにこんなことがありました
わたしは「3年生は昼休みも委員会の仕事で忙しいから、10分前には整列しようね。」と話しておきました。
そしたら、生徒達は15分前には整列していました。
本校の生徒は、こういうとき保健室前に無言で並ぶのです。
そして廊下に静かに並ぶ3年生を見かけて、他の先生が「えらいね~。」とほめていました。
内心(いや~早すぎるよ。昼休みなんだからおしゃべりしてていいのに。)と思いました。
修学旅行のときには「10分前行動」にしていましたが、ふだんの学校生活では「5分前行動」でいいかな~。
生徒の実態によって、サバを読む時間を調節しなくてはいけないと反省しました。
壮行会のときにこんなことがありました
つぎは中体連の壮行会です。
わたしは3年生を大人として扱いたいと考えて、職員会議で示される実施計画(目的や集合時間、開始時間など)を3年生全員に配付して説明していました。
全員が壮行会の意義や予定を理解していました。
全員選手なので公式戦用ユニフォームに着替えながら、生徒達のテンションが上がります。
そして集合10分前に、最後に整列した部活の顧問の先生から「遅い!」と叱責が飛びました。
内心(いやいや早すぎでしょ。まだ生徒会役員も準備終ってないのに。)と思いました。
壮行会前に、緊張してソワソワする生徒、ワクワクしている生徒、あいさつ文を確認している生徒、みんながシュンとなっています。
そしてこのことについて、他の先生方は何もフォローしていませんでした。
じゃあ何分前が正解なのか?
これらの経験から生徒達は何を学びますか。
よく言われている「5分前行動」というところを、
「10分前では遅くて、15分前が正解なんだ。」
「15分以上前に集まればもっと褒められるだろう。」
ということを学びます。
じゃあ次は20分前行動させたいんですか?
それが正解ですか?
結果だけを褒める。頭ごなしに叱る。どうなのかなと思います。
生徒の言い分も聞いてあげるべきではないでしょうか。
先生だって会議に遅れたときには言い訳を考えているじゃないですか。
生徒にも計画通りにやらせるべきではないでしょうか。
15分前に整列させたいのなら、実施計画にそう書いておいてほしい。
先生だってその計画に従って動いているのですから。
15分前で褒める先生がいたり、10分前で叱る先生いたり、生徒はいったい何を基準に判断したらいいのでしょうか?
先生の顔色ですか?先生の気分、気質ですか?
そんな馬鹿げた基準はありません。生徒は先生のために生きているのではありません。
だからこういう場合、叱る必要も褒める必要もないのです。
生徒が自分で考えてとった行動に対して、助言や指導はしてもいいと思います。それが教員の仕事ですから。
感謝や尊敬を示すことも大切です。「早めに整列してくれてありがとう。」「静かに整列できていますね。」これは褒めてはいません。
行動の結果責任は生徒がすでに負っているのですから、叱ったり褒めたりする必要はありません。
このように考えています。だから「先生は甘い」って陰で言われるんでしょうけどね。みなさんはどう思いますか。