【先生から】卒業文集原稿「ヒーローが教えてくれた」を書きました【平成18年度】

 学級担任として

ときどき「自分って中二病なのかな」って思うことがあります。

アニメやゲームがどんどん子供だけでなく大人も楽しむようになってきて、オタクとかマニアとかそういう言葉も、あんまり否定的な感じはなくなってきたように思います。

今、子供だったら、ほんとうにたくさんのアニメやゲームが楽しんだでしょうね。何にハマっているかな~?

えび先生
えび先生

かに先生、よく生徒とゲームの話、してますもんね。

かに先生
かに先生

そりゃあ、子供たちと打ち解けるためにはゲームもやっておかないと。

えび先生
えび先生

すごい体のいい言い訳ですね。やりたいだけでしょ?

かに先生
かに先生

……。(ほんとゲームする余裕ないなー。。。)

卒業文集「ヒーローが教えてくれた」  

ヒーローが教えてくれた

子どもの頃から「ヒーローもの」が好きだった。

○○戦隊××ジャーに始まって、ウルトラマンや仮面ライダー、孫悟空も好きだったし、バットマンやスパイダーマンも好きだった。

強く優しくカッコいい、そんなヒーローに憧れた。強くなりたかったし、優しい人間になりたかった。そんな少年時代だった。

  

やがて、あることに気付いた。ヒーローが涙を流しているのである。

仮面ライダーは改造人間にされながら、自分と同じような怪人と戦い、ウルトラマンは人々を守りながら、身勝手な人間に怒る怪獣を倒し、そして泣いていた。

なぜヒーローが泣くのか。大人になる頃、ようやく答えを見つけた。

  

彼らは悪者と戦いながら、悪者が悪者になってしまった背景を知っていたからだ。

それが優しいということだ。

他人の弱さを知ろうとする優しさ、悪いことをする理由を理解する優しさ。

それでも尚、悪いことは悪いと言える強さ。弱い人を助け、悪いことに立ち向かえる強さ。

「強くなくては生きていけない。優しくなくては生きていく資格がない」

という格言がある。確かにそうだろう。

しかし、強いだけではわがままだ。優しいだけでは偽善者だ。

両方兼ね備えたものがヒーローなのだ。

  

あなたよりも弱い人は必ずいる。ヒーローは問うている。

あなたの持つ強さは弱い人々を守る強さか、わがままを言う強さか。
あなたの優しさは弱い人々の自立を助ける優しさか、優越感に浸るための優しさか。

みんなにヒーローになってほしい。そして、みんなでこの地球を救ってほしい。
世界を一つに、笑顔を無限に、涙を虹に変えてほしい。

「言葉にするのは簡単だ。行動で示そう。」みんなでがんばろう。

  

いま好きなのは、アイアンマンとバットマン。この二人は甲乙つけがたいカッコよさがあります。

人間なのに、科学技術と肉体の鍛錬で、超人的な力を使えるようになっているという。そこが好き。

いつか自分の家にシアタールームをつくりたいなー(トレーニングルームではないw)。