ゼロ秒思考はそのテーマ選びが大切です。
まずは、その時に悩んでいること、考えていることをテーマにして始めればいいと思います。
つぎに、自分の周りに目を向けていきます。周囲の人との関係であったり、ほしいものでもいいと思います。
それから、時間軸の前後に目を向けていきます。過去のことや未来のことを考えていくのです。
まずタイトルは身近なところから見つけていきます
そうやって、自分を中心に内面に掘り下げていったり、外部へ拡大していったりすることで、相当にテーマは出てくると思います。
こうやって少しずつ広げていけば、当分は困らないはずです。
それでも時には「書き尽くしたな」と思うことがあります。
悩みがない人間などいないのですが、悩みと向き合い考えたくないときというのもあるものです。
ゼロ秒思考を続けていくと、ほとんどの悩みが即座に解決できて考えなくても良くなるときもあります。
そんなときには、思考停止に陥ってしまわないように、さらに目を外に向けるようにします。
そのときに便利なのが「新聞」です。テレビのニュース等でもいいかもしれません。
つぎのタイトルは遠いところから見つけてきます
メディアというのはほとんど自分とは縁遠いことが多く、考えても仕方ない、事実は事実、現実は現実と受け止めるしかないものです。
しかし、それを我が事として考えてみるのです。
自分の課題ではないのですが、もしも自分の身に起きたこと、身の回りで起きたことだとしたら?と考えていきます。
ワイドショーのコメンテーターのように、自分だったらどう考え、どう解決していくのか、ゼロ秒思考していきます。
ただし、自分のできること、自分の能力の範囲で考えることが大事です。
テレビの向こう側の出来事だとしても、世の中にはスーパーヒーローも超能力者もいません。人間しかいないのです。
自分にできることとして現実的に考えることが、良いトレーニングになると思います。
現実を正しく見ることは、理科教師としても、人間としても大切なことですね。
それから学校に入ってくるニュースもあります
学校の先生であれば、当然、教育関連のニュースは気になると思います。
新聞を取らない家庭も増えてきましたが、学校には新聞が届いているでしょうか?ネットニュースだけになりましたか?
毎日届けられるのは、何も新聞だけではありません。ときどき学校の全職員に配られるようなリーフレットやパンフレット、校務分掌の関係で回ってくる通知文や資料があるはずです。
みなさんはどうしていますか?見るのが面倒で、さっと目を通して捨てていませんか?隣の先生に回していませんか?
しかし、各都道府県や市町村の配付しているものは、それぞれのトップの人たちが責任を持って作成し、印刷をして配っているのものです。自分のところの教育施策の方向性や、それにまつわる考え方を知ることができる貴重な資料です。
もとはみんなの税金です。税金を使ったものを知らずにいてはいけません。最終的には捨ててしまうかもしれませんが、まずはきちんと読みましょう。
ときどき、目を通しきれないほどの文書が届いたりもしますがね…。
そんなわけで、そのリーフレットを骨の髄まで自分のものにするために、目を通しながらゼロ秒思考のテーマを作っていくのです。
職員室でもらったリーフレットからタイトルをつくりました
先日、全職員に配られたリーフレットから、次のようなゼロ秒思考のテーマが出来ました。
- 学校評議員制度を活用するには?
- コミュニティ・スクールを導入するにはどうするか?
- コミュニティ・スクールを促進していくにはどうするか?
- 学校を核とした地域との連携とはどのようなものか?
- 学校経営・運営ビジョンを地域と共有するには?
- 地域に根差した学校とはどんなものか?
- 地域学校共同活動にはどのようなものがあるか?
- 地域コーディネーターの役割とは?
- 地域連携担当教職員になったらどうするか?
- 地域が学校を支援するとは?
- 学校が地域を支援するとは?
A3裏表のリーフレットから、こんな感じで30枚くらいのテーマが出来ました。深堀りしていったら、どこまでも増えていきそうなテーマが多いですね。
ほとんどが校長先生が考えるようなテーマかもしれませんが、それを自分だったら?として考えてみましょう。
もしもゼロ秒思考のテーマに行き詰まったら、こういうのもオススメです。やってみてください。
ゼロ秒思考は筋トレと一緒です。地道に続けていきましょう。