【Evernote】毎日こつこつ生徒の記録を書き続ける5つのコツ

 学級担任として

前任校は極小規模校で、クラスに生徒が5人しかいませんでした。

そこで、自分自身に対して毎日「生徒観察記録」というのを書くことを課していました。

生徒指導上のトラブルだけでなく、良いことも書くし、学習指導や家庭生活のことでも、何でもいいから毎日5人分を書くと決めました。

  

Evernoteを使って生徒の記録を書く

使っていたのはEvernoteです。iPadにも入っていますし、ノートパソコンにも入っていましたから、職員室でも教室でも、いつでも空いてる時間にちょっとずつ書いていました。

1日1ノートにして、生徒それぞれの生活の様子を書いていきます。

会話の内容、指導の内容・流れ・結果、できるようになったこと、できるようにさせたいこと。

朝や帰りの学活で話したこと、学活や道徳の記録、他の先生や保護者から聞いたこと、などなど。

できるだけ何でも書いていました。

自分が出張のときには副担任の先生にお願いして書いてもらいました。

100%毎日ではなかったのですが、それさえ読めば誰でも生徒理解が深まると自負していました。

  

30人学級でも毎日続けられるのか?

異動してつぎは29人のクラスです。1日1ノートで29人書くのは難しいかなと感じています。

1人1ノートにする

そこで生徒1人1ノートにして、29ノート作りました。

1ノートで時系列に下に書いて行けば、その生徒について記録の流れが分かりやすくなります。

ノート名は「252101 ○氏名○」です。25は平成25年度。2101は出席番号を表しています。平成25年度のときの2101の誰々さん。という感じです。来年度は同じ生徒に「263101」と付けようと思っています。

最初の2ケタを入学年度にして「242101」というのも考えましたが、その生徒が何年度入学か考えるよりも、今が何年度か思い出すほうが速いと思うのでこれで行きます。

目標は1日6人

目標は1日6人の記録を書くことです。一週間で29人について一度は書けるようになります。

ノートブック内のノートの並びを「更新日」にすれば、最近書いていない生徒がすぐに分かります。

翌日にはその書けていない生徒に着目して観察ができます。書くことがなければ、「○○してもらえるかな」「最近どうなの?」などと働きかけることもできます。

  

  

記録を書いておけば仕事が楽になる

生徒の記録を毎日書いていくことは、思った以上に大変です。1日6人と決めても、なかなか習慣化しないと辛いし、一度ペースが乱れると取り戻すのも大変です。もう「修行だ」と思ったほうが気持ちは楽になります。

記録を書くメリット

  • 書くネタがあるので通知表の所見が楽になる。
  • 指導の流れが分かりやすい。他の先生に伝えやすい。
  • 生徒に話しかけたり、仕事を頼んだりして関わりが増える。
  • 生徒の家庭の事情もわかって、生徒の全体像が見られるようになる。
  • 読み返して、自分の関わり方や指導方針について反省を深めることができる。

  

生徒の記録を毎日書くメリットは他にもいろいろあると思います。

まずは子どもを見る目を養うという意味で、修行のつもりで続けてみましょう。

さいごに生徒の記録を書き続ける5つのコツを紹介します。

 

生徒指導主事になっても続けられるか?

今年度は生徒指導主事になりました。生徒一人一人を把握しようと思ったら全校生分のノートがあってもいいかもしれません。

全校生といっても90人です。90のノートを作って、クラスごとに分けて管理しようかななんて、ちょっと思っています。100人を超したらさすがにきついかな…。

せっかく前任校で身に付けた習慣を、今後も生かしていきたいと思います。

 

生徒の記録を書き続ける5つのコツ

  • いつでもどこでも書けるタブレットを用意する
     iPad、Android、Surface、今なら選択肢が多い。EvernoteかWORDで充分。もちろん、メモ帳、手帳、付箋もいいと思う。
  • どんなことでもいいので書く
     悪いことだけでなく、いいこと、当たり前のこと、雑談したことでも、休み時間に見かけたことでも、小さなことから全体が見えてくる。
  • 友達や他の先生から聞いたことでも書く
     コピペすれば数人分書けてしまう。長い文章でなくていい。短い文の積み重ねでいい。
  • 日付、できれば時間も入れる
     20230804、17:20と常に形式をそろえておくといい。後からキーワードや日付で検索することができる。
  • 読み返したときに使えそうなところ、使ったところの色を変える
     マーカーで線を引いてもいいし、文字色を変えてもいい。「先生、それ前にも聞きました(読みました)」を防げる。