【教育実習生へ】14日目の所見と解説

 教育実習

こんばんは、katooです。

かつて教育実習生を引き受けて、学級担任の仕事などを話したことがありました。

毎日放課後になると、教育実習生が「実習日誌」をもってくるので、わたしも手書きでコメントを返していました。

そのときの下書きがパソコンに残っていたので、公開したいと思います。

これから教育実習に向かう大学生、教育実習生の指導に行う先生の参考になれば幸いです。

 

14日目、教育実習生へのコメント

3週間、本当にお疲れさまでした。

先生から多くのことを学び、気付くことができました。

例えば自己開示の大切さや、明るく快活な雰囲気、フットワークが軽く、謙虚に学ぶ意欲に富んでいること。

これらは教師として必要な素養であると改めて実感できました。

生徒の笑顔は先生の笑顔です。

先生がそうであるように、生徒も先生の生き方、在り方から多くのことを学んだはずです。

ありがとうございました。

 

コメントの解説・意図

「学校の先生にとっていちばん大切なことはなにか?」と問われたら何と答えるでしょうか。

わたしが思うに、それは「変われる」ことだと思います。「変える」でもなく「変わる」でもなく、「変われる」です。

学校の先生にとっていちばん大切なことは、自分を変えることができることです。

 

では次に、変われる先生とはどんな先生でしょうか。

1つ目は、自己開示ができる先生です。何でも話してしまうわけではありません。目の前の子供たちとラポートを築くために、自分のことをオープンにできることです。あいさつも自分からしていく。子供のしていることを覗きに行く。

2つ目は、明るく快活な雰囲気の先生です。もちろん、常に明るく快活な先生ばかりである必要はないでしょう。私も残念ながらそういうタイプではありません。ときに、必要に応じて明るく振る舞ったり、快活に振る舞ったりできればいいのです。

3つ目は、腰が軽く、謙虚に学ぶ意欲があることです。いつでも子供のところへ行く、休み時間に校庭に飛び出していける、いろいろな研修や研究会へ赴くことができる、そういう身軽さが大切だと思うのです。子供から学ぶ、先生から学ぶ、保護者から学ぶ、どんなことでも学ぼうとする姿勢、感謝をもつ姿勢が大切です。

自己開示、明るく快活な雰囲気、謙虚に学ぶ意欲、これら3つが教師として必要な素養であると思います。

 

さいごに、生徒が笑顔でいるために大切なことは、先生が笑顔でいることです。

先生にもいろいろなことがあります。辛いこともあれば、むしゃくしゃすることもあります。家庭で嫌なことがあってそれを引きずってしまうこと。職員室で面白くないことがあって感情的になること。

それでもやっぱり、教室に入る瞬間には笑顔になる。子供の前では笑顔でいる。

子供も分かっています。先生になにかあったななんてすぐに分かるでしょう。それでも先生が笑顔を見せようとしてくれている。だからこそ、子供たちも自分の家庭の辛さ、勉強や部活の疲れを笑い飛ばして笑顔で過ごそうとするのです。

そうやって共に互いに励まし合う存在として、互いに高め合う人間として、先生が変わり続けてくれる。そういう先生に子供たちは生き方や在り方を学ぶのです。

自己開示、明るく快活な雰囲気、謙虚に学ぶ意欲、これら3つを集約した言葉が「ありがとうございます。」です。

現職主任(教育実習生担当)として、教育実習生から学ぼうとする姿勢が、教育実習生にも伝わっていくのです。

3週間、お疲れさまでした。