バドミントン部の練習のあと、こんな話をしました。
「バドミントンはカレーライスだな。」
(生徒は「???」という顔をしてます。)
「先生たちは材料の切り方は教えるよ。レシピも教える。でもそれをどう使うかは自分次第なんだな。
どうして同じ練習をしているのに、一人一人に差が付いてくるの?
どうして同じ材料を使っているのに、同じカレーライスにならないの?
豚肉はスマッシュ、ジャガイモはドロップ、ニンジンはドライブ、タマネギはヘアピン。それぞれの材料の切り方、下ごしらえの仕方は教えているよ。材料は同じなのにどうして違いがうまれるの?
同じ時間、煮込んでるよ。つまり練習時間も同じだよね。どうして差が付くのかな?
おいしいカレーを作るのに大切なのは、途中途中で味見をすることだよ。そして、いろいろ考えながらスパイスを調節していくんだな。カレーのルーに溶かしたスパイスは見えないよね。でもそこで味の差が出てくるんだ。
そう、バドミントンも見えないところで差がついているんだよ。
今日の練習はゲームが中心だったけど、ゲームが終わってから、何を考えている?バドミントンの話はした?ゲームの反省はした?
考えているかどうかは目に見えないよ。ルーにどんなスパイスを入れたか?そして次に何を入れるか?考えましたか?
ゲームのあとに味見をして考える。反省をして次のゲームで何かを変えないと、おいしくならないよ。上手にならないよ。
勝った負けたで喜ぶだけではなくて、ゲームのあとに、どうして勝ったのか、どうして負けたのか、そこを考えなくてはいけないよ。
考えるということは、自分の言葉にするということ。先生と話したり、友達に言ってみたり、練習ノートに書いてみたりすること。
そうやって、自分だけのおいしいレシピ本を作り上げていくんだよ。」
こういう訳分からない例え話を考えるのが、けっこう好きです(笑)
生徒はたぶん(話なげーよ)って思ってるだろうなー(すまん)