初任研担当として、初任者の先生方の報告書にコメントを書いています。
指導の先生とのやり取りや、教室での実践を通して、皆さんが日々たくさんの学びを積み重ねている様子に、励まされる思いです。
この記事では、報告書には書ききれないような視点から、わたし自身の経験も交えてメッセージをお届けしています。
少し立ち止まって考えたいとき、ふとヒントが欲しくなったときに、気軽に読んでいただけたらうれしいです。
「保護者相談とPTA・地域との連携」へのコメント
学校ごとにPTAの目的が少し違うので、空気感も含めて読み取る必要はあります。
先生との交流をもちたいPTA、親同士のつながりをつくりたいPTA、子どものための活動なら協力するというPTA。はきちがえると対立を招いてしまうので…。
PTAが任意団体で、保護者は共働き核家族という流れで、存続も危ぶまれています。
先生方の働き方改革にも挙がってきます。せっかくの歴史ある組織を、学校としては生かしていきたいと思っています。
まず、親と会うことを面倒がらないことです。会ってくれるだけ有り難いんです。
コメントに込めた思い
PTAは「学校ごとに文化が違う」という前提
PTAは全国にありますが、その目的や空気感は学校ごとに大きく異なります。
- 教職員との交流を重視するところ
- 保護者同士のネットワークを大切にするところ
- 子どものための活動を最優先にするところ
わたしも勤務する学校ごとに、その温度差や方向性のちがいに戸惑うことがありました。この違いを理解しないまま関わると、意図せず摩擦が生まれてしまうこともあるなと。
そこが学校とPTAが協働するための第一歩になります。
学校側が「PTAはこうあるべきだ」と決めつけてしまうと、気づかないうちに対立構造を作ってしまいます。PTAにも事情があり、学校にも事情があります。
大事なのは、「PTAが何を大切にしているのか」を見極め、お互いを尊重する視点です。
【保護者】PTAの担い手は減少しているという課題
少子化、共働き家庭の増加、核家族化。時代が変わる中で、PTAの担い手も確実に減っています。
PTAは任意団体であり、今の時代に合わせると、「やりたい人がやる」「できる範囲で関わる」というのが大原則でしょう。
無理を強いることはできず、そもそも「存続が厳しい」という声もあります。
学校としては歴史あるPTAを活かしたいものの、厳しい現実を理解する必要があります。
【教員】PTAと働き方改革の両立という課題
教職員の働き方改革が進む中で、PTAとの関わり方も見直しが求められています。
依頼が多すぎれば先生方の負担につながり、働き方改革に逆行します。しかし、関わりを減らしすぎれば保護者とのつながりが薄れてしまう。このバランスは難しいテーマです。
それでも私は、「PTAは学校教育を支える大切なパートナー」だと考えています。その価値を持続可能なものにする工夫が、学校にも求められています。
会うことを面倒がらない
最後に、私が最も伝えたいのはこれです。
まず、親と会うことを面倒がらないことです。会ってくれるだけ有り難いんです。
保護者は忙しい中、時間をつくって学校へ来てくれます。その行為には、必ず理由があります。
「心配」「相談」「協力の申し出」「情報が知りたい」など、結局は、子どものためを思って動いてくれているのです。
会って話すだけで、信頼関係は大きく前進します。教育は、結局は人と人が対話するところから始まるのだと、改めて感じています。
会ったことがない保護者に電話するのって、抵抗ありませんか?会ったこと、話したことがある先生の電話は、保護者にも通じます。保護者に通じれば、生徒にも通じます。
関係づくりのきっかけとして、奉仕作業や広報づくりや講演会があると考えてみてはどうでしょうか。飲みニケーションを強要されるよりはマシだと思うのですがね。
PTAとの関係づくりは「面倒」ではなく、本来は学校にとっての財産です。多様性・現実・価値を理解しながら、互いに歩み寄り、協働できる関係をつくっていく。保護者に会うのを面倒がらないでほしいと思います。


