初任研担当として、初任者の先生方の報告書にコメントを書いています。
指導の先生とのやり取りや、教室での実践を通して、皆さんが日々たくさんの学びを積み重ねている様子に、励まされる思いです。
この記事では、報告書には書ききれないような視点から、わたし自身の経験も交えてメッセージをお届けしています。
少し立ち止まって考えたいとき、ふとヒントが欲しくなったときに、気軽に読んでいただけたらうれしいです。
「道徳科における評価」へのコメント
道徳の評価は記述になるので、文例をたくさん読んで吸収しておくことが大事です。それらを参考にして、さまざまな生徒の姿に当てはめて考えてみましょう。
また、評価できるものを、生徒に残させて蓄積することも必要です。エビデンスをもった評価がしたいですね。
そのために、ドキュメントスキャナーやロイロノートなど、ICTも活用して行きましょう。
コメントに込めた思い
道徳科の評価は、他教科と比べて少し独特です。点数化しない分、教師の「観察力」と「記述力」がそのまま評価の質に影響します。
文例を読むことが、評価の引き出しを増やす
まず大切なのは、文例をたくさん読むことです。優れた記述を読み込むと、表現の引き出しが増え、生徒の姿をより的確に言語化できるようになります。
「この子の学びは、どの文例のどんな言い回しなら近いか?」
「どの視点を使えば成長がとらえられるか?」
そんなふうに照らし合わせることで、評価の精度は着実に上がります。文例を読みながら、具体的な生徒の名前、顔を思い浮かべるようにしましょう。
生徒に「残させる」ことで評価が積み重なっていく
道徳は抽象的な学びだからこそ、先生の目を通してみた姿、先生が記録した姿だけがすべてではありません。
生徒の主観的評価、自己評価、内的評価も大事にするために、エビデンスを生徒自身に残させることが大切です。
- ワークシートの記述
- ふり返りカード
- グループでの対話のメモ
- 自己評価の記録
こうしたものが積み上がることで、「一回の授業の印象」ではなく、「継続した変容」を評価することができます。
ICTは評価の強い味方になる
こうした証拠の蓄積を効率化していくために、ドキュメントスキャナーやロイロノートなどのICTは有効です。
- 作品を撮影して保管する
- ワークシートをPDF化する
- 児童生徒の振り返りをポートフォリオ化する
道徳科の評価の難しさは、“見えにくさ”。ICTを活用することで、その見えにくさを埋め、確かな評価につなげるようにしましょう。
今のところ、道徳の評価で文句を言ってきた保護者に会ったことはありませんが、エビデンスを残しておくことは大事だと思います。


