「暦」について調べてみた

 理科のタネ

天体の学習に入ったときに、ちょっと気になって「暦」についていろいろ調べました。

そのメモを残しておきます。手帳でも使えるし、理科の授業でネタとしても使えます。

日本人として、知っておいて損はないかなと。

  

【和風月名】

和風月名は、旧暦に基づき、季節の自然や暮らしの様子を表した日本独自の月の呼び名です。

旧暦は現在の新暦とずれがあるため、和風月名の季節感はおおよその目安として捉えられます。新暦の月とは完全には一致しません。

  

1月ごろ 睦月(むつき)
 正月に親族が集い、仲睦まじく過ごす月

2月ごろ 如月(きさらぎ)
 寒さが残り、衣を重ねて着る月

3月ごろ 弥生(やよい)
 草木がいよいよ芽吹き、生い茂り始める月

4月ごろ 卯月(うづき)
 卯の花が咲く頃とされる春の月

5月ごろ 皐月(さつき)
 田植えが始まる季節を表した月

6月ごろ 水無月(みなづき)
 田に水を引く月で、「無」は助詞の意味

7月ごろ 文月(ふみづき)
 七夕に文を交わす風習に由来する月

8月ごろ 葉月(はづき)
 木の葉が落ち始める頃を表した月

9月ごろ 長月(ながつき)
 夜が次第に長くなる秋の月

10月ごろ 神無月(かんなづき)
 神々が出雲へ集うとされた月

11月ごろ 霜月(しもつき)
 霜が降り始める寒さを感じる月

12月ごろ 師走(しわす)
 師も走るほど年末で忙しい月

   

【二十四節気】【七十二候】

二十四節気は季節の区切り、七十二候は自然の変化を表しています。

 小寒(1/6〜1/19頃)

  • 芹乃栄(せりすなわちさかう)1/6~9頃
     セリが寒さの中でよく育ち始める頃
  • 水泉動(すいせんうごく)1/10~14頃
     凍っていた泉の水が動き始める頃
  • 雉始雊(きじはじめてなく)1/15~19頃
     雄のキジが鳴き始める頃

大寒(1/20〜2/3頃)

  • 款冬華(ふきのはなさく)1/20~24頃
     雪の下からフキノトウが顔を出す頃
  • 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)1/25~29頃
     沢の水が厚く凍りつく寒さの頃
  • 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)1/30~2/3頃
     鶏が卵を産み始める頃

立春(2/4〜2/18頃)

  • 東風解凍(はるかぜこおりをとく)2/4~8頃
     春風が吹き、氷が解け始める頃
  • 黄鶯睍睆(うぐいすなく)2/9~13頃
     ウグイスが山で鳴き始める頃
  • 魚上氷(うおこおりをいずる)2/14~18頃
     魚が割れた氷の間から姿を見せる頃

雨水(2/19〜3/5頃)

  • 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)2/19~23頃
     雪解け水で土が潤い始める頃
  • 霞始靆(かすみはじめてたなびく)2/24~28頃
     山野に春の霞がたなびく頃
  • 草木萌動(そうもくめばえいずる)3/1~5頃
     草木が芽吹き始める頃

啓蟄(3/6〜3/20頃)

  • 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)3/6~10頃
     土中の虫が穴を出始める頃
  • 桃始笑(ももはじめてさく)3/11~15頃
     桃の花がほころび始める頃
  • 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)3/16~20頃
     青虫が蝶へと姿を変える頃

春分(3/21〜4/4頃)

  • 雀始巣(すずめはじめてすくう)3/21~25頃
     雀が巣作りを始める頃
  • 桜始開(さくらはじめてひらく)3/26~30頃
     桜の花が咲き始める頃
  • 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)3/31~4/4頃
     春の雷が鳴り始める頃

清明(4/5〜4/19頃)

  • 玄鳥至(つばめきたる)4/5~9頃
     ツバメが南から渡って来る頃
  • 鴻雁北(こうがんかえる)4/10~14頃
     雁が北へ帰っていく頃
  • 虹始見(にじはじめてあらわる)4/15~19頃
     雨上がりに虹が見られる頃

穀雨(4/20〜5/4頃)

  • 葭始生(あしはじめてしょうず)4/20~24頃
     水辺に葭(ヨシ)が芽吹く頃
  • 霜止出苗(しもやみてなえいずる)4/25~29頃
     霜が終わり苗が育ち始める頃
  • 牡丹華(ぼたんはなさく)4/30~5/4頃
     牡丹の花が豪華に咲く頃

立夏(5/5〜5/20頃)

  • 蛙始鳴(かわずはじめてなく)5/5~9頃
     田畑や水辺でカエルの声が聞こえ始める頃
  • 蚯蚓出(みみずいずる)5/10~14頃
     土が温まり、ミミズが地上に現れる頃
  • 竹笋生(たけのこしょうず)5/15~20頃
     タケノコが勢いよく伸び始める頃

小満(5/21〜6/5頃)

  • 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)5/21~25頃
     蚕が桑の葉を盛んに食べ始める頃
  • 紅花栄(べにばなさかう)5/26~30頃
     紅花が鮮やかに咲き始める頃
  • 麦秋至(むぎのときいたる)5/31~6/5頃
     麦が実り、収穫期を迎える頃

芒種(6/6〜6/20頃)

  • 螳螂生(かまきりしょうず)6/6~10頃
     カマキリの幼虫が姿を現す頃
  • 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)6/11~15頃
     蒸れた草の中から蛍が飛び始める頃
  • 梅子黄(うめのみきばむ)6/16~20頃
     梅の実が黄色く熟してくる頃

夏至(6/21〜7/6頃)

  • 乃東枯(なつかれくさかるる)6/21~26頃
     夏至を境に薬草が枯れ始める頃
  • 菖蒲華(あやめはなさく)6/27~7/1頃
     アヤメや花菖蒲が咲く頃
  • 半夏生(はんげしょうず)7/2~6頃
     半夏という薬草が生え始める頃

小暑(7/7〜7/22頃)

  • 温風至(あつかぜいたる)7/7~11頃
     蒸し暑い夏の風が吹き始める頃
  • 蓮始開(はすはじめてひらく)7/12~16頃
     蓮の花が静かに咲き始める頃
  • 鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)7/17~22頃
     鷹の雛が飛び方を覚える頃

大暑(7/23〜8/6頃)

  • 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)7/23~27頃
     桐の木が実を結び始める頃
  • 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7/28~8/1頃
     土が湿り、蒸し暑さが極まる頃
  • 大雨時行(たいうときどきふる)8/2~6頃
     激しい夕立が降りやすい頃

立秋(8/7〜8/22頃)

  • 涼風至(すずかぜいたる)8/7~11頃
     暑さの中に涼しい風を感じる頃
  • 寒蝉鳴(ひぐらしなく)8/12~16頃
     ヒグラシが夕暮れに鳴く頃
  • 蒙霧升降(ふかききりまとう)8/17~22頃
     深い霧が立ちこめる日が増える頃

処暑(8/23〜9/7頃)

  • 綿柎開(わたのはなしべひらく)8/23~27頃
     綿の実がはじけ始める頃
  • 天地始粛(てんちはじめてさむし)8/28~9/1頃
     暑さが次第に和らぎ始める頃
  • 禾乃登(こくものすなわちみのる)9/2~7頃
     稲など穀物が実り始める頃

白露(9/8〜9/22頃)

  • 草露白(くさのつゆしろし)9/8~12頃
     草に白い露が宿るようになる頃
  • 鶺鴒鳴(せきれいなく)9/13~17頃
     セキレイが鳴き交わす頃
  • 玄鳥去(つばめさる)9/18~22頃
     ツバメが南へ渡っていく頃

秋分(9/23〜10/7頃)

  • 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)9/23~27頃
     雷の音が聞こえなくなる頃
  • 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)9/28~10/2頃
     虫が土中に隠れ始める頃
  • 水始涸(みずはじめてかるる)10/3~7頃
     田畑の水が引き始める頃

寒露(10/8〜10/22頃)

  • 鴻雁来(こうがんきたる)10/8~12頃
     雁が北から渡って来る頃
  • 菊花開(きくのはなひらく)10/13~17頃
     菊の花が咲き始める頃
  • 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)10/18~22頃
     コオロギが家の近くで鳴く頃

霜降(10/23〜11/6頃)

  • 霜始降(しもはじめてふる)10/23~27頃
     朝霜が見られるようになる頃
  • 霎時施(こさめときどきふる)10/28~11/1頃
     細かな雨が降る日が増える頃
  • 楓蔦黄(もみじつたきばむ)11/2~6頃
     木々の葉が色づき始める頃

立冬(11/7〜11/21頃)

  • 山茶始開(つばきはじめてひらく)11/7~11頃
     山茶花が咲き始める頃
  • 地始凍(ちはじめてこおる)11/12~16頃
     地面が冷え、凍り始める頃
  • 金盞香(きんせんかさく)11/17~21頃
     水仙が香り高く咲く頃

小雪(11/22〜12/6頃)

  • 虹蔵不見(にじかくれてみえず)11/22~26頃
     虹が見えなくなる季節になる頃
  • 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)11/27~12/1頃
     北風が木の葉を吹き払う頃
  • 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)12/2~6頃
     橘の実が黄色く色づく頃

大雪(12/7〜12/21頃)

  • 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)12/7~11頃
     本格的な冬の気配が整う頃
  • 熊蟄穴(くまあなにこもる)12/12~16頃
     熊が穴に入り冬ごもりする頃
  • 鱖魚群(さけのうおむらがる)12/17~21頃
     鮭が群れをなして川を上る頃

   

   

【雑節】【暦注】 

これ以外にも、雑節や暦注というのがありました。土用、社日、彼岸、節分などが当たります。

「雑節」の土用は、季節の調整期間を意味し、次の季節に入る前に、体や暮らしを整えるために設けられた、季節の「間(ま)」の期間です。

「暦注」の社日は、陰陽道に由来する年中行事で、日本では神道や仏教と習合し、土地の神様に感謝する日として受け継がれてきました。

  

寒の入り(かんのいり|1月5日頃)
 一年で最も寒い時期に向かう始まり。寒さへの備えを意識する頃。

冬の土用(どよう|1月17日頃)
 立春前の調整期間。体調管理と静かに過ごすことが大切な時期。

節分(せつぶん|2月3日頃)
 季節の変わり目に邪気を払い、新しい季節を迎える行事。

春の社日(しゃにち|3月中旬頃)
 土地の神様に感謝し、春の農作業の無事を祈る日。

春彼岸(はるひがん|3月18日頃)
 昼夜が近づく頃、先祖を供養し命を見つめ直す期間。

春の土用(どよう|4月17日頃)
 季節が夏へ向かう前の準備期間。無理をせず整える時期。

八十八夜(はちじゅうはちや|5月2日頃)
 立春から数えて八十八日目。新茶の季節の目安となる日。

入梅(にゅうばい|6月11日頃)
 梅雨入りの目安。雨への備えと暮らしの工夫が必要な頃。

半夏生(はんげしょう|7月2日頃)
 農作業の区切りの日。田植えを終える目安とされた時期。

中元・盆(ちゅうげん・ぼん|7月15日頃)
 祖先の霊を迎え、感謝と供養の気持ちを伝える行事。

夏の土用(どよう|7月20日頃)
 夏の疲れが出やすい時期。食養生と休息を心がける期間。

二百十日(にひゃくとおか|9月1日頃)
 台風被害が起きやすい頃。農作物や防災への注意日。

二百二十日(にひゃくはつか|9月11日頃)
 二百十日に続く警戒日。風水害への備えを続ける時期。

秋彼岸(あきひがん|9月20日頃)
 実りの秋に先祖を供養し、感謝の心を新たにする期間。

秋の社日(しゃにち|9月下旬頃)
 収穫に感謝し、地域の神様に報告と祈りを捧げる日。

秋の土用(どよう|10月20日頃)
 冬に向かう準備期間。体と暮らしを整える節目の時期。