ここまでメンタルヘルス対策について書いてきました。
管理職として先生方のメンタルヘルスをどうやって守れるか考えていくことが大切ですが、その手立てのひとつとして「コーピング」を紹介します。
ちょっと肩の力を抜いて読んでいただければ幸いです。
メンタルヘルスを守る「セルフチェック」しましょう
自分のストレス状況に気がつくことが大切なので、自分自身を点検する項目を挙げておきます。
こころのサイン
- 不安や緊張が高まって、イライラしたり怒りっぽくなる。
- ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする。
- ゆううつな気持ちが続き、やる気がなくなる。
身体のサイン
- 夜、眠れない、寝てもすぐ目が覚めてしまう。
- 食欲がない、過食になる。
- 体調不良(動悸、過呼吸、めまい、頭痛、吐き気、下痢、便秘、微熱)などが現れる。
- 気力が出ず、簡単な作業でも疲れてしまう。
行動のサイン
- 表情や見た目に元気がない。
- 遅刻・早退・欠勤が増える。
- 家事や仕事など、今まで出来ていたことが出来なくなる。
- 仕事のミスが増えたり、パフォーマンスが下がったりしている。
- 被害的、攻撃的になる。
- 身だしなみに無頓着になる。
- 依存症(アルコール、ギャンブル、買い物、ネット、ゲーム、性など)になる。
「寝る・食べる・休む」でセルフケアしましょう
睡眠には体の疲れを取る、免疫力を保つ、脳疲労を回復するなどの役割があります。
睡眠不足だと、仕事のパフォーマンスが低下したり、感情のコントロールが難しくなったりします。
1日6時間以上を目安にして、1.5の倍数で寝るようにします(4.5h、6h、7.5h)。
朝ちゃんと起きて日光を浴びる、長時間の昼寝は避ける、夜間のブルーライトを避けるなど、睡眠の質を高めるようにしましょう。
食事も大切です。同じ時刻に食事をする。よく噛んで味わって食べる、みんなと楽しく食べる、時間をかけてゆっくり食べるなど、食事の質を高めるようにしましょう。
年休などを利用して休みを取ることも大切です。
忙しいのはもちろん分かっていますが、不調・不安を抱えたまま仕事を続けるよりも、1日休んで元気になってからその遅れを取り戻せばいいのです。
お互い様の気持ちで、休暇を取るようにしましょう。管理職もきっと分かってくれるはずです。
管理職は、先生方が後ろめたさ・気まずさを感じながら年休届を提出しなくて済むように、気持ちよく届けを受け取るようにしましょう。
コーピングリストを作って予防する
生きている限り、ストレスがなくなることはありません。そのストレスに日々対処するために、コーピングリストを作ってみます。
コーピングとは、ストレス対処行動で、休息や気晴らし、気分転換のことを言います。
どんなことが気晴らしになるのか思い起こしながら、コーピングのレパートリーを挙げていきます。リストは質より量を多くすることです。場面や状況によって使えるコーピングを集めてみましょう。
効果とコストのバランスに気をつけて、「お菓子を食べる」が「過食」になったり、「スマホゲーム」が「依存症」になったりしないようにします。
時間もお金もかけない方法としては、深呼吸する、ストレッチする、1分間目をつむる(瞑想する)、散歩する、などがあります。
簡単なことからでいいので、自分が心地よいこと、肯定的な行動を増やすことが大切です。参考までに私のコーピングリストをいくつか挙げてみます。
私のコーピングリスト
- 日光浴する。
- 顔を洗う。
- 歯磨きする。
- 散歩する。
- お菓子を食べる。
- コーヒーを入れる。
- 写真を撮る。
- ジャーナリングを書く。
- 手帳タイムを取る。
- 雑誌・漫画を読む。
- 文房具屋さん・百均に行く。
- 図書館・本屋さんに行く。
- 映画・お笑い番組を観る。
ユーモアでメンタルヘルスを高める
ストレスを跳ね返す力は「レジリエンス」と言えます。レジリエンスを高める方法のひとつがユーモアを高めることです。
ここでは、お笑いセンスのことを言っているのではありません。
ものごとを楽観的に捉えるしなやかさ、些細なことで笑顔になれる柔軟さ、日常の幸せや楽しさを見つけるセンスです。先ほどのコーピングリストを使って笑顔が取り戻せたら良いと思います。


