採用試験を受ける講師の先生に、何かアドバイスできることはないかなとHDDを漁っていたら、自分が採用試験の対策で書いた小論文が出てきました。
ただファイルが壊れていて開けませんでした。何とか復旧できたので、バックアップの意味で記事にしておきます。もしかしたら、誰かの参考になるかもと思いましたが、講師時代の自分が書いた論文が参考になるとも思えません。
時代が違いますからね。思い出のバックアップです。
論文3 あらゆる教育活動にPDCAサイクルを取り入れることが重要です。PDCAサイクルを取り入れた教科指導をどのように考えますか,自分の教科についてあなたの考え述べなさい。
学校教育の基本は授業であり,生徒のためにPDCAサイクルを取り入れ,日々の授業の改善を図っていくことは重要である。これを用いて生徒とともに日々の授業を作っていきたいと私は考える。PDCAを取り入れた単元と授業について述べる。
第一に,単元を一つの単位として,単元の目標,つまり生徒に身に付けさせたい知識や技能,態度を明確にし,長いスパンでPDCAを生かすことを考える。
まずP=計画として,単元の学習計画(シラバス)を作成し生徒に配付する。シラバスは単元の目標や一時間ごとの内容を書いたものをであるが,理科としては,内容や解答よりも疑問や課題を提示したい。それに沿って授業を行えば,生徒は学習に見通しが持て,授業に対して意欲や期待を喚起させることができると考える。
次にD=実行の段階が一回ごとの授業となる。授業の中にもPDCAを取り入れることについては後述する。
C=評価では,教師は自分の授業と生徒の評価を行う。生徒が単元テストや定期テストで,単元の内容を理解し身に付けたかどうかをチェックするとともに,理科の目標,単元の目標に照らして,生徒にその能力・資質を身に付けさせることができたかを,生徒に直接聞いたり,アンケートを取ることでチェックしたい。
最後のA=改善としては,その単元のシラバスの修正を行い,次に生かすこと。また,その単元で不十分であった学力の観点を,次の単元の中で補充できるように修正したり,補充するためのプリントを作成したり,授業を行ったりする。
第二に,先ほどの実行の段階であった,一時間ごとの授業の中でPDCAサイクルを生かすことについて述べる。
まずP=計画であるが,目的あっての計画であるから,授業の目的が最も大切な点である。授業の目的を生徒にいかに提示し,把握させるかが重要となるので,生徒の心をつかむような課題を提示したい。
理科の特徴は,実験や観察であるが,その段階に至るまでにも,身のまわりの物や生き物,現象を提示し,そこにある疑問に気付かせることで,自ら学びたいという意欲を喚起させたい。
D=実行としては,学習の内容を明確にした発問や指示をワークシートに書いておくことで,生徒が段階を踏みながら確実に学習を進められるようにさせたい。
C=評価は授業の中では,生徒の自己評価やミニテストなどで行う。また生徒に授業を評価してもらうことも,自分の授業力向上のために行いたい。
A=改善は,その評価に基づいて,次の授業のために行いたい。実験には必ず結果が出るが,より妥当な結果を得るためにどのように改善して実験するか,生徒に考えさせることも有効である。
このように,普段の授業をPDCAで行うことは生徒と教師の成長のためになる。また,その手法の有効性を教え,生徒自らが実験・観察をPDCAで実行できるようになれば,今求められている問題解決能力を身に付けさせることができる。このような考えで,授業の中にPDCAサイクルを生かしていきたい。
日本人って「PDCA」が好きですよね。いつまでこのモデルを使い続けるのでしょうか。日本人の気質に合っているんでしょうね。
今でも「PDCA」と同じような教育の進め方、授業の進め方を、言葉を変えながらやっていると思います。振り返ったり、立ち返ったりしながらね。
生徒に先生の通信簿として、自分の授業のやり方を評価してもらったこともありました。いつまでも、いくらでも、授業は改善できます。何年経っても、授業ノートは必要です。
わたしの大学の先生がそうでした。同じ講義をするのに、毎年授業ノートを作るのです。それが教授のポリシーでした。
「勉強していない先生の授業なんて、聞きたくないだろ」 今でも覚えています。(20260830)

