採用試験を受ける講師の先生に、何かアドバイスできることはないかなとHDDを漁っていたら、自分が採用試験の対策で書いた小論文が出てきました。
ただファイルが壊れていて開けませんでした。何とか復旧できたので、バックアップの意味で記事にしておきます。もしかしたら、誰かの参考になるかもと思いましたが、講師時代の自分が書いた論文が参考になるとも思えません。
時代が違いますからね。思い出のバックアップです。
論文4 あなたは,学級担任として生徒の規範意識をはぐくみ非行防止にどのように取り組むか,あなたの考え述べなさい。
子ども達の規範意識は年々低下しており,非行に及ぶ生徒もいることから,大きな問題であると考える。また,規範意識の低下や非行は,生徒の進路実現,自己実現の障害となるものである。私は学級担任として,次のような実践を通して,規範意識の向上と非行の防止に取り組んでいきたい。
第一に,学級担任の経験から,道徳の授業,学級活動などを計画的・意図的に行うことによって,生徒たちの規範意識を高めたいと考える。
道徳の授業では,ルールやマナーを守ることの大切さ,あいさつや礼儀などについて副読本や経験談を通して教えたり,話し合ったりしていく。また学級活動では,服装や生活の決まりやマナーなどについて話し合い,生徒たちが自分たちで決めたことを守れるように指導することで,自治意識とともに規範意識を高めさせたい。
さらに,特別活動や生徒会活動,学校行事は,その規範意識の実践の場として捉え,集会での態度や公の場での礼儀作法などを,当たり前のこととしてできるようになるまで根気強く指導していきたい。
第二に,学級担任として,生徒に対して教師であるとともに一人の大人として,生徒の模範となるような行動を取るようにする。
あいさつや話し方,時間や約束を守るといった常識,朝や帰りの短学活や集会,行事などでの礼儀やマナーなど,生徒の手本となって示すことで,生徒たちをしつけるつもりで規範意識を育んでいきたい。
また,生徒たちを混乱させないために,学級担任の指導と学年の指導,教科担任の指導が一致するようにする。そのために,校長,教頭,生徒指導主事の指導を受けながら,学年部会で統一した指導の方針を立てていくようにする。
第三に,規範意識の指導をしつけととらえ,また非行を防止するためにも,家庭や地域との協力体制を作っていきたい。
生徒の生活は学校だけでなく,家庭での生活,地域での生活を含めて考えてなければならない。まず,家庭訪問や三者面談,保護者会などの機会を通して,生徒の家庭からの理解と協力を得るようにしたい。何かあれば,学校と家庭の双方でいつでも話ができるような関係を築いていきたい。
また,生徒を非行から守る地域への働きかけとして,PTAや青少協などと協力していきたい。現任校では生徒会とPTAと青少協で協力して行ったチラシ配りを実践した。このような実際の活動を通して,協力関係を実現していきたい。
以上のように,規範意識の育成と非行防止には,一年間の生徒の生活を見通した計画的な指導と,学年,学校での組織的な指導,家庭や地域と協力した指導が必要であると考える。そのために私は,生徒との生活を長時間共有する学級担任として,当たり前のことを当たり前にできるように,守るべきことを守れるように,模範を示しながらあきらめずに繰り返し指導していきたい。
価値観が多様化し、それが拡大するに連れ、どんどん個別化が進んで、結果的に孤独化が進んでいるようにも思います。多様でありながら繋がっている社会を作っていかなくてはいけないと思います。
生徒指導提要も時代に合わせてアップデートしていますが、私たちはそういったものを頭に置きながらも、目の前の子どもを見なくてはいけません。
講師時代にお世話になった校長先生は、たびたび言っていた言葉を今でも覚えています。
「裏切られても、裏切られても、生徒指導。」ほんとにそうだと思います。一度や二度の指導で生徒が変わるのだったら苦労はしません。変われるのだったら彼らもそんなに苦労していません。
生徒を信じて、生徒に話していくのです。何度でも何度でも、信じることが教師の仕事です。

