【家具】リビングのテレビボードを買いました(後編)

最後に思いついたのは、東京インテリアのアウトレット店です。もしかしたらあるかもしれない…。

遠いのでなかなか足が伸ばしづらいのですが、イチかバチかで家族で出かけてみました。
しかしそんなに都合よくはありませんでした。店内の他の商品も見て回りましたが、どれもピンときません。

ただ、アウトレットのお店だからと言ってキズものばかりではなく、新品の特別入荷!なんていうのもあるのだと初めて知りました。
そこで、子供たちが店内を走り回っているあいだに、店員さんに話してみました。
「実は東京インテリアで扱っているLUCCIという商品を探していて…。ここにならあるかなと思って来たんですけど。。。」
「ルーチェですか?」
「(おぃおぃ大丈夫かよ。)いや、ルッチです。これなんですけど。」
ちょっと心配になってスマホで写真を見せました。
「あぁ、ルッチね。型番分かりますか?」
「(おぃおぃおぃ自分のとこの商品でしょ)これですかね。」
ピンチアウトして型番を見せました。店員さんがメモします。
うわっ、誰かこっち見てる!?
「ルッチはうちで扱おうと思って検討したんだけど、結局は定番商品になっちゃってね。うちには無いんですよ。」
「(お店のなか一通り見ました~。)そうですか。他の店舗とかにないですか。アウトレットって言っても、新品もあるんですね。定番じゃない商品を扱うんですね。

場をもたせるため、今考えると失礼なことを言ってます。

「そうですね。うちはメーカーの試供品とか定番にならなかったやつとかも扱うんでね。ただ…ほかの店舗にもあるかな…。」

店員さんがタブレットに型番を入れて検索しています。

「…ないですね。」

残念。そしたら次は電話をかけ始めます。

「…そぅそぅ、ルッチね。うん、あれ…。」
どこに電話しているのかは分かりませんが、しばらく待ちます。戻ってきました。
「この商品は人気商品で、メーカーの出荷待ちになるくらい品薄なんですよ。」
メーカーの方に電話していたのかもしれません。
「ただ、うちで扱う話を営業と話したことがあって、話は通じるから…。待ってもらえれば大丈夫ですよ。」
(あれ?買えちゃう?買えちゃう感じなの?)ええ、別に急いでないんで…。

「2月5日以降にならないと入荷しないんですよ。」

「(たった2週間。数十万の買い物に2週間くらい平気じゃん。)全然問題ないです。」

「そうですか。…ええっと、テレビボードと左側と右側と全部ですよね。」

店員さんが電卓を叩き始めました。

「そうです。3つ全部です。」

「3つ合わせると…税込みで20万4千円ですね。」

「(知ってるよ~。だから諦めてここに探しに来たんだよ~。)…ですよね。」

このあと娘がファインプレーをしま~す

一瞬のためらいがありましたが、店員さんはさらに電卓を叩きます。

「これを、この額ではどうですか?他には言わないでくださいね。」

…え?安くできちゃうの?しかもここまで?という額を出してくれました。
(店員さんとの約束を守って、額は出さないでおきます。ごめんなさい。)

「(家具の値段って何で決まるんだろう?)ああ、ありがたいですね。」

と言っているうちに、嫁ちゃんと子供たちが戻ってきました。

長女さんがいつもおもちゃにしている電卓を見つけてのぞき込み、数字を読み上げました。
「ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ…」
「いや、そこの数字はハチだから・・・。」
思わずツッコそうになりました。そしたら店員さん、電卓を取り上げて、
「そうですか。うーん、ここまでなら。…ただ送料2千円はいただきますね。」
と言って、電卓を差し出してきました。
「8」が「0」に変わっています。なんか長女さんが値切ってくれたようです。
そんなわけで、その場で即決、即支払いとまではいかなかったのですが、名刺に値段を書いてもらって、明日までに返事をするという約束をしてお店を出ました。

その後いくつかの家具屋さんを念のため見ましたが、やはり気に入ったものには出会えませんでした。

いよいよ決心が固まりました。名刺に書いてある番号に掛け、後日支払いに行くこと。配送は2月11日ということが決まりました。

その名刺には「店長」の文字が…。たまたま話しかけた人が店長だったおかげで、メーカーとのやり取りも、価格交渉も、どんどん進んだんだと思いました。
しかし今回一番活躍したのは、さらに8千円の値切きを引き出した長女さんですw