初任研担当として、初任者研修の報告書へコメントを書いていました。
指導の先生からさまざまなことを教わったり、授業や学級で実践したりして、多くのことを学んでいると思います。
わたしからは別の視点でメッセージを伝えられたらなと思っていました。
指導の先生や初任者の先生が書いたことは書いてありませんので、ご了承ください。
「学級の経営計画と組織づくり」へのコメント
学級経営計画は、学級担任のおもしろさであり、むずかしさであり、一番頭を悩ませるところでしょう。
大事なことは「一人でやらない」ということです。
学級目標、係、ルールを決めるとき、生徒を信じて相談します。「どうしたらいいかな?」と生徒を巻き込み、並行して「どうしてますか?」と先生方に聞いて回って、協力・協調を求めていきます。
席替え前とかには他の先生の目を借りるようにします。
生徒をほめたり、叱ったりしてコントロールするのではなく、共感・尊敬・感謝によって、生徒たちの活力を引き出すようにしましょう。たのしく悩んでください。
コメントの意図を解説します
学級担任になると、学級経営という言葉にふれます。学生の頃はもちろん、それまで学級を「経営」するという意識は持たなかったと思います。
しかし、学校経営、学年経営、学級経営というように、その集団を任された者として責任をもった「経営」が求められます。
経営とは、事業を営むための運営の仕組みを意味します。事業目的を達成するため、継続的かつ計画的な意思決定を行い、事業を管理・遂行することです。
1年間でどのような指導・支援を行い、生徒を育てていくのか、自分の意思決定の基本を固める、振り返る機会を持ちましょう。毎日のことでもあり、週、月、学期ごとに見直すようにしましょう。
わたしは一方的に管理・抑制・強制するよりも、みんなで共感・尊敬・感謝したほうがいいと思っています。こんなことは言うのは簡単です。実践するのは難しいことです。
でもだからこそ、担任には学級経営に悩むことを楽しめるようになってほしいと思います。そして、生徒に伴走する学級担任を、並走して応援する教師集団であってほしいと思うわけです。

かに先生って「大事なことは」っていう言い方、クセですよね。