【初任研】27「道徳における問題解決的な学習と多様な方法を取り入れた指導」へのコメント

 初任者研修

初任研担当として、初任者の先生方の報告書にコメントを書いています。

指導の先生とのやり取りや、教室での実践を通して、皆さんが日々たくさんの学びを積み重ねている様子に、励まされる思いです。

この記事では、報告書には書ききれないような視点から、わたし自身の経験も交えてメッセージをお届けしています。

少し立ち止まって考えたいとき、ふとヒントが欲しくなったときに、気軽に読んでいただけたらうれしいです。

「道徳における問題解決的な学習と多様な方法を取り入れた指導」へのコメント

生徒はさまざまな活動や行事を楽しんでいます。

教師はそこにさまざまな道徳的価値や教材、評価、指導内容を見据えておきます。予算や計画も必要でしょう。

つまり、生徒はおいしそうに給食を食べていますが、私たちはそれを見て、栄養のバランスや箸の持ち方や食事のマナーや給食費やSDGsやそんなことも考えているわけです。

大げさに考えすぎずに、日々の生活で実践を積み上げていきましょう。

 

コメントの背景

教育活動全体を通して行われる「道徳」は、日常的に意識しておかなくてはいけません。

「給食」「清掃」だけではありません。「朝の登校」「昇降口」にだって、道徳的に考えるところはあります。それどころではないですね。

「朝の学活」「廊下を歩くとき」「トイレ」「職員室」「保健室」…ありとあらゆるところに道徳的な問題が突きつけられます。

先生が掘り起こして意識化させて、生徒がそれを直視して、自分の中に飲み込んでいく。それが生徒の無意識に浸透するまで繰り返します。

 

私はかつて自分で命名した「道徳キャンペーン」というのをやっていました。

それは、自分の授業や学活、総合的な学習の時間でも同じ「価値」について取り上げていくという取り組みです。

例えば3年生の理科で生物単元を学習しているときに、「命の大切さ」について学活で取り上げたり、自分の裁量でできる範囲の総合で扱いました。

この辺を参考に授業を組み立てました。単学級で主任兼担任だったりするとやりやすいですね。

他にも「エネルギー」「人権」「職業」などテーマになるものはたくさんあります。

小さな実践(声掛け、プリント配付、遊びながらなど)を積み重ねていきましょう。