
頼まれてたマッチ買ってきましたよ。

ありがとうございます。あれ?大箱で買わなかったんですか?

うん。マッチは大箱よりも小箱で買ったほうがいいんだよ。

へ~? どうしてですか?
ガスバーナーを使うときは、マッチで火をつけますね。
最近はマッチで火をつけられない生徒もいます。
そのため、ガスバーナーの練習の前にマッチの練習が必要だったりもします。
今回は、マッチに関する話を書いていきます。
たかがマッチ、されどマッチ。マッチを買うところから始めます。
マッチは大箱ではなく小箱で買う
マッチを買うときは小箱で買うようにしましょう。

大箱のほうがお買い得じゃないですかー?
いいえ、そうではないのです。マッチを買うときって、「小箱は班の数だけにして、大箱で買うほうが安く済む。」と考えがちですが、小箱で買ったほうがいいのです。
実は安全性を考えると、一回こすっただけで火が点くのではなく、すぐに火が点かずに何回か擦って点くぐらいに、少しだけ擦れているのが丁度いいのです。
箱の横の茶色い部分(側薬)がテカテカで、何度こすっても火が点かなくて悪戦苦闘している生徒がいます。
しかし、テカテカすぎては何度もこすって時間を無駄にしたり、力を入れてしまってマッチが折れたり、マッチの頭がダメになってしまったりと、余計なことが起きてしまいます。
そのため、マッチ箱に入っているマッチの本数だけ使ったら、その箱はもうお役御免と考えたほうがいいです。
このとき、小箱が空っぽになったからと大箱から補充してしまうと、上記のような側薬テカテカ問題が起きてしまうのです。
これが、マッチを小箱で買う理由です。
管理のことを考えると,小箱に入れておくマッチは3本前後だと思います。それ以外のマッチは今までに買った小箱や大箱に移しておくとよいでしょう。なければ、蓋ができるタッパに入れておきましょう。
ガスバーナーはチャッカマンではなくマッチで。
加熱を要する実験の際には、ガスバーナーで加熱をすることが多いと思います。
ただ、すべての理科室にガスが来ているわけではありません。場合によっては、カセット式のガスコンロを利用するときがあります。
このガスコンロもまた不便なところがあり、新品のガスボンベをつないでも着火点の調子が悪いことがあります。
そんなときには、ガスが出ているのを確かめながら外部から火を点けてあげます。このときには、軸の長いチャッカマンをもって先生が火をつけて回ります。
しかし、ガスバーナーのときにはマッチを使いましょう。

そこもチャッカマンでいいじゃないですかー?
ここは安全性を考えて、マッチのほうがいいのです。
マッチであれば、万が一、火をつけるのに失敗しても手を離せば実験台に落ちて消えます。
チャッカマンの場合は、引き金を離すので火は消えますが、指に引っかかってしまうことがあります。
そうすると、片手でガス調節ネジを回したり、両手で空気調節ネジを回すのに手間取ることになり、結果、危険性が高まります。
また、チャッカマンも引き金を何度も引かないと火が点かないことがあります。そのあいだ、ガスバーナーからガスが漏れていたらと思うと恐ろしいものがあります。
また、ガスバーナーに火がついたあと、近くに可燃性の液体(液化ブタン)が置いてあるというのも心配です。
可燃性、発火性があるものを2つ同時に使わないようにすることで、引火・爆発のリスクを下げます。
関連・参考となるサイト
マッチといったらここでしょう。
マッチについて詳しく紹介されています。
マッチをネットで買える時代です。
マッチの話のまとめ
まずは大箱のマッチではなく小箱のマッチを買うことをおすすめします。側薬の問題だけでなく、管理の意味でも、扱いやすさでも小箱のマッチが良いと思います。
また、チャッカマンの利便性を否定するつもりはありませんが、構造の単純さから言ってマッチは安全です。
つぎにマッチを購入するときに検討してみてください。
ファラデーはクリスマスレクチャーでロウソクの火について講義を行い、「ロウソクの科学」を書きました。
たかがマッチ、されどマッチ。ただのマッチ1本でもいろいろと考えることがあります。

マッチ1本,記事のもと~。カンカン♪
おあとがよろしいようで。
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