先生として本を読むことは習慣にしたいものです。しかし、忙しい日々に疲れた心と体で、なかなか分厚い本、難しい本を読むのは難しいものです。

うーん、先生ってなかなか本が読めないですよね~。

本を読むのは教師の基本ですよ。

でも、分厚い専門書で活字を読むのって骨が折れませんか?

それは分かります。最初はマンガでもいいんじゃないですか?

マンガですか?マンガの教育書なんてあるんですか?

前田先生の『まんがで知る教師の学び』はお勧めですよ。
というわけで、前田康裕先生の「まんがで知る」シリーズは手に取りやすい教育書の第一歩としてオススメです。
前田康裕先生の『まんがで知る教師の学び』を読みました。
今回紹介するのは、現職教育の本棚にあったマンガです。
教師として成長したい、学んでいきたいと思っている若い先生に、取り掛かりの一冊としてお勧めです。
マンガとしても面白いので、直接的な内容には踏み込まずに、読んで学んだことを読書記録として書いておきます。
教師が絶対に読みたいビジネス書
教育書といいながらも、コラムに「絶対に読みたいビジネス書」が紹介されています。
① デール・カーネギー「人を動かす」
② スティーブン・R・コヴィー「完訳7つの習慣」
③ P・F・ドラッカー「プロフェッショナルの条件」
④ ハイラム・W・スミス「TQ 心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」
⑤ トニー・ブザン「マインドマップ読書術」
⑥ リンダ・グラットン「ワーク・シフト」
⑦ マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン「さあ、才能に目覚めよう」
⑧ ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」
わたしが持っているのは2冊だけでした。さすがに全部は読んでいません。
1つは「完訳7つの習慣」で、フランクリン手帳にはまったときに読みました。Win-Winなどの考え方など学ぶことができました。
同じく、タイムマネジメントにはまったときに読んだのが「TQ 心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」でした。
D・カーネギーは名著ぞろいなのですが、やはり分厚い本なのでなかなか手が出ません。まずは古本で探すところからですね。
すでに知っていると思っていることでも、マンガや図で示されると、イメージが沸いて理解が進みます。
メタ認知とは無知の知
メタ認知といえば、「自分が認知していることを客観的に把握し、制御すること。つまり「認知していることを認知する」こと」という定義が知られています。
今回気が付いたのは、つまりはソクラテスの「無知の知」のことなんだということです。
つまり、自分はどこまで分かっていて、どこから先が分かっていないかを理解している状態です。
自分が知っていることの範囲、枠、フレームをもつこと。その外側にはまだ未知の領域があり、自分がすべて分かったような気になるのは勘違いであるということです。
そこを謙虚に認めることで、さらなる学習を進すすむことができます。
ヴィゴツキーの発達の最近接領域
ヴィゴツキーの発達の最近接領域もよく知られた概念です。
わたしはよく家庭学習のやり方を話すときに使います。
「できる問題ばかりやっていても力はつかないよ。だからといって、全くできない問題ばかりでもがっかりしてしまうね。」
「すこし頑張ればできる問題、すこし粘ればできそうな問題、すこし調べればわかりそうな問題。そういう問題にチャレンジすることで力はついていくんだよ。」
という言い方をしています。
まとめ マンガでも読書は読書。
できることなら「成長する教師」でありたいと思います。そのために大切なことの一つは、本を読むことです。
ただ、活字の本ばかりでは疲れてしまいますので、マンガで読んでみるのもいいと思います。
本に投資するのはまだこれから。何から手を付けたらいいのかという若手教員にもお勧めです。
教育公務員の大変なところですが、つねに研究と修養です。マンガでも読書は読書、立派な一歩だと思います。