令和5年度の卒業文集の原稿を掲載します。
わたしは学校行事の中で文化祭がいちばん好きです。でもステージに出るのではなく、大道具を作ったり、演出したりといったスタッフ側が好きです。スポットライトや映像、音楽を担当するのが好きです。
教員になって3学年担当だったり、生徒会担当だったりすると、どんどん文化祭に関わることができていいですね。
生徒会キャップになると、総合演出や生徒会企画を生徒と一緒に考えたり、台本やビデオを手伝いながら口出しできたりして、最高に楽しいです。最高に大変ですけど。
だんだんと若い先生にバトンを渡す世代なので、自分はさらに後衛に回ることになりますが、後衛には後衛なりの応援の仕方があるのだなと感じた年でした。でも若い先生には負けたくないです(笑)
令和5年度 卒業文集メッセージ「DANCE AGAIN」
DANCE AGAIN(ダンス・アゲイン)
私は大谷翔平と誕生日が一緒だ(ちょっと自慢)。バッター大谷がホームランを打つ姿もいいし、ピッチャー大谷がスイーパーで三振取るのもいい。
ただ、大谷選手のプレイで一番好きなのは走る姿だ。凡打になって必死に走ってベースを駆け抜ける姿が好きだ。審判のジャッジに一喜一憂する彼を見て、心の底から野球が好きなのだろうと思う。
一生懸命は楽しいのである。
ダラダラゴロゴロすることを否定はしないし、ゲームで遊べるのは平和の証拠だ。ラッキーホームランもありだろう。
ただ、修学旅行の新幹線でいつの間にか目的地に着いていた時よりも、自分たちで電車を乗り継いだ班別自主研修のときのほうが感動しなかっただろうか。
適当にバットを振ったヒットよりも、添乗員さんの後ろを付いて歩くよりも、自分で買った切符を握りしめていたからだろうと思う。
自ら行動することは楽しいのである。
私は文化祭が好きだ。自分たちでアイデアを出しあい、企画を考え、台本を作り上げるのが好きだ。大道具を作るのに大真面目になって、ちょうどいい小物を見つけてニヤついて、手についた絵の具を見て笑うのが好きだ。昼休み返上で合唱の練習をして、目をこすりながらビデオ編集して、思い切って声を出してハモるのが好きだ。
好きなことは一生懸命に行動するので、ダブルで楽しいのである。
みんなの文化祭のステージはどうだっただろうか。ちょっと狭くはなかったか。音楽がもっと長くてもいいのに。あの時間がもっと続けばと。
中学校を卒業する君たちには、つぎのステージが待っている。
ダンスにはゴールがない。いつまでも、どこまでも、踊り続けていい。終わりがないから「いま、ここ」に集中する。指先と視線に力を込める。スポットライトが当たらなくたって、汗と涙は輝いている。そんな自分を表現し続けてほしい。みんなの笑顔や歓声を引き出してほしい。
自分が楽しんでいることが、ほかの人の喜びになることは、サイコーに楽しい。
卒業、おめでとう。これからも応援しています。
自分はダンスもできないし、歌も歌えないです。でもスポットライトを動かしたり、プロジェクター映したりはできます。
これからも、生徒たちが文化祭という舞台を通して、その表や裏で自分のチカラを発揮できるように応援しています。

人生は文化祭だー!もりあがっていこー!

かに先生、なんかスゴイ思い切ったこと言ってますよ。