前回は、ゼロ秒思考のやり方の現状でしたが、今回はそのあとの話です。
本にあるルール、つまり「クリアフォルダに入れておく」、「タイトルを貼り付けておく」というのは止めました。
どうしても分類に悩んで手間取ってしまったり、雪崩を起こしてグチャグチャになるのが心配だからです。
以前の記事にも書いたように、ゼロ秒思考メモは紙ファイルに綴じています。
自分に関することを、仕事か生活か、外面か内面かという2軸にして分けました。
そして
「仕事/外面」
「仕事/内面」
「生活/外面」
「生活/内面」
という4種類の紙ファイルにしました。
表紙には、中に綴じてあるメモの種類について書いておきます。
4冊というのは、どれに入れればいいか見渡せない量ではないです。
またどちらに入れようか迷うにしても、とりあえず入れておけば、どちらかには入っているという安心感にもなります。
しっかりと綴じてあるのでバラバラになる心配はないですし、読み返しもしやすくなりました。
しかし、これ以外のファイルも存在します。
まず、「理科」のファイルがあります。
自分の専門教科ですから、一番取り組まなくてはいけないものです。
授業の反省やアイデアを中心にゼロ秒思考メモが入っています。
かつて全学年を受け持っていたことがあったので、見やすいように学年ごとに分けてあります。
つぎに、「部活動」のファイルです。
部活について一番考えるのは部活動の時間なので、部活のときに使うカバンに1冊ファイルを入れました。
試合の前のポジションについて考えたり、練習前後にどんな話をしようか考えたり、選手一人ひとりについて考えたりします。
それらをゼロ秒思考メモとして、1冊のファイルに残しています。
さすがに野球のポジションと打順を1分で決断するのは難しいですが、その根拠となる思考は数枚で仕上げています。
1塁線と3塁線だけ書いたフレームを手書きして、そこにポジションに合わせて生徒の名前を書き、打順の数字を書き加えています。
こんなこと野球を指導している先生になら一いち言わなくても分かりますよね。
それから、「ファシリテーター」のファイルです。
いつか記事にしたいと思いますが、昨年度後半から大学に何度か通って、ファシリテーターの資格を取りました。
ファシリテーションスキルだけであれば本からでも学べますが、特定分野のファシリテーターになるために、その分野の背景も勉強する必要があったのです。
その勉強のときや、各ケースを検討したり、講師として活動したりするときに、ゼロ秒思考をたくさんします。
それらを綴じるためのファイルです。
ファシリテーターとして活動するときには全ての資料が欲しいので、ゼロ秒思考ファイルも同じ大きな袋に入れて持ち歩いています。
こんな感じで、特定のジャンル、シチュエーションに限ったファイルというのが、少しずつ生まれてきています。
メモをじっくり読み返したり、順番の入れ替えたりすることに力を注ぐより、新しいメモを書いたほうがいいというのが基本ルールです。
ですから、並べ替えとか入れ替えとかの編集作業はあまりしたくないのですが、メモが増えてきたら、こういうことも必要なのかもしれません。
あるいは、しばらくはクリアファイルで貯めて行って、ジャンルとして確立されそうだなというときに紙ファイルに移行してもいいのかもしれません。
とりあえず、破綻せずに数年間続いているシステムとして、ゼロ秒思考メモを紙ファイルに綴じるのはオススメです。